終日の掃除で疲れ果てたアタシ、
昨日は夫も下の娘も家にいないし、
夕ご飯は上の娘とどっか出かけよってことで
二人でご飯を食べに外出。
二人きりというのは久しぶりである。
よくしゃべる。
進学のこと、音楽のこと、部活のこと
運動会のこと、音楽会のこと。
お母さんが仕事辞めようかと思っていること。
で、最後のほうに娘が言うには
「帰りに本屋さんに寄って、山本周五郎の「季節のない街」を買いたい」
なにっ「その本、家にありますけどっ」
山本周五郎の「季節のない街」、は、アタシにとっては特別な存在なのだ。
実父が家を出ていくことが決まったおり、彼の本棚からこっそりと
失敬した数冊の中の一冊で、その、人間味あふれる登場人物たちの切なさは
何度読んでも飽きない。
特に
「がんもどき」というお話の乙女心は切なくて、泣ける。
叔父伯母に育てられたかつ子は、不器量で愛想もよくない15歳の少女で、
貧しい生活の中、言いつけどおり内職などの仕事に精を出し、
懸命に働くが、ある時妊娠してしまう。
伯母は父親のケントウがつくのだけれど、ただ、堕胎させようと金の工面。
そんな中、かつ子が傷害事件を起こす・・・
読んでいない方は是非、読みましょう。命令したいくらい。
読め。は、いいんですが、いまどきの女子高校生である娘から突然
「季節のない街」という言葉が出た時は驚いた。
「家にあるんだからそれ読んでよ。しかし、何でそんな昔の本を!」
と聞いたら、どうもネットで何か見たらしい。
親子三代、山本周五郎、娘はどんな感想を持つのだろう。
あ、父親の感想は聞いたことがあるわけじゃないからわかんないのだった。
あ、アタシだって娘に感想を言ったわけじゃない。
スポンサーサイト
ジャンル : 日記
テーマ : 日々のつれづれ
見えない絆とでも言うんでしょうか。
大晦日ですね。
今年はご訪問・コメントとありがとうございました。
来年も宜しくお願いします。
良いお年をお迎えくださいね。^^