お弁当風呂敷: 創作: きたあかり日記

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お弁当風呂敷

2017年03月17日

朝、夫に持たせるお弁当を、

引き出しから取り出した「お弁当風呂敷」で包もうとしたところ、

その風呂敷、一部に茶色いシミがありました。

綺麗に洗ったつもりが、汚れが落ちていなかったのね、と

別の風呂敷を引き出しから取り出してお弁当を包み、

汚れのある方は、後で手洗いしようと、キッチンカウンターに置きました。

すぐに洗えば良いものの、主婦の朝は、何かと忙しく、

食器を洗ったり、ゴミ出しをしたりしているうちに、忘れてしまいました。


夫の出勤後は、自分の時間。

読みかけの本が気になり、ついつい手に取ると読んでしまい、

汚れたお弁当風呂敷は、ますます忘れられます。


さて、昼食どきの時間になり、自分用に粗末な玉うどんを煮ようと

キッチンに立つと、当たり前のように、カウンターにあの風呂敷が見えます。

ああ、そうだ、洗わなければ、と思いながら、

お腹がすいたもの、うどんを食べてからにしよう、と

うどんを煮、食べ、食後は新聞などを広げて、夜のテレビ番組チェックなどをしていると、

やはり、風呂敷のことは忘れてしまいます。


うどんの器を洗う段になって、考えることは夕食のおかずです。

昨日は魚を焼いたから、今日は鶏肉のフライにしようか、

ならば、鶏肉を解凍しておかなければ、付け合わせはどうしよう、

そういえば、フライが好物の上の娘が、今週末に帰省してくるから、

枕カバーを洗っておいてあげようと思ったんだったわ。

枕カバーを取りに、二階の娘の部屋に行きます。


風呂敷は忘れられています。


夕飯つくりの際も、似たようなもの。風呂敷は後で後で、になって、忘れられます。


夜の10時、晩酌のころ、キッチンで日本酒を取り出すときになって、

ああ、お弁当風呂敷。私は、忘れていた風呂敷をみつけます。


もお、いいや、明日にしよう。

風呂敷なんて、人生のなかで大した問題じゃあない。

お酒を飲んで、歯を磨いて、そして、ぐっすり眠りました。


泥のように眠っても、夢を見るから不思議です。

夢は、朝目覚めれば、忘れてしまうから不思議です。


そしてその、次の新しい朝、夢を忘れた朝、

目覚めて、なぜか一番に、風呂敷を思いました。

コーヒーを淹れる前に、すぐ手洗いしよう、また、忘れてしまうもの。

キッチンカウンターを見ると、そこに風呂敷はありませんでした。

家族が、洗ってくれたとは思えません。連日のハードな残業で、

夫は縦のものも横にできないほど疲れています。

夫以外に同居人はいません。


不思議に思ったけれど、それは、人生において、たいした問題とも思えず、

朝は忙しく、考えるのはやめにします。


きっと、私は、勘違いをしていたのです。


風呂敷を、実はいつのまにか洗っていて、それをすっかり忘れていたのか、

風呂敷なんて、最初から無かったのか、

それとも、昨日一日の行動が泥の夢の中のことで、夢が歪んでいたのか、

私自体が夢なのか、

どれか、なのでしょう。勘違いなのでしょう。

どの勘違いを採用しようと、私が何をどう信じようと、私は一人。

たいした問題ではありません。




********************

ブログネタが無いのに、何かを書きたくて、創作してみました。

風呂敷云々は、みんなウソです。アタシが考えた適当な話です。

たいへん失礼いたしました!

見捨てないで・・・・(´・Д・)」






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コメント

あはは~、

どんどん吸い込まれましたよ!!
創作?
すんごい~、実話かと思って誰々?誰なの??なんて!!

この間の話に戻りますが、
私ももしかしたらきたあかりさんと同じ境遇なのかな??って。
というのは、オーストラリアに住み着いて20年弱経つんだけれど、なかなか心許せる友人というのができない。
出来たと思ったら日本に帰っちゃう。
友だちなの?って思ったらただただ通訳に利用されただけ。とか。

きたあかりさんの気持ちがちょっとわかるみのじでした♫

Re: あはは~、


 みのじさん へ

 こんな、ど~でもいい内容の創作を読んでくださり、
 大感謝です。
 ありがとうございます。
 コメントは一件もいただけないかと思っていました。笑

 みのじさんも、なかなか心許せる友人というのが出来ないんですね。
 出来たと思ったら、日本に帰っちゃうのはツライ・・。
 通訳に利用されていただけって気が付くのもツライ・・。
 みのじさんは、オーストラリアにお住まいだから、
 そうなんですかねぇ・・・・。
 ブログ記事を読ませていただくと、とんでもない個性の人が登場し、
 それでなくても大変そうなのに。
 なんだか切ないです。

 気持ちがわかると言ってもらえると嬉しいです。
 孤独だなあって寂しく思っていたけれど、
 光が見えた気がしました。

これね…

私、忘れっぽいから、素でやります。大概、こうなった場合は、「シミぐらいどーでもいー」夫が適当に持って行っているだけだったりしますよ^^;)。
 「弁当の中身に、触れるわけじゃないから、俺はへーき」ってね。
てっきりそういうオチかと思ったら、まさかの創作落ちとは。やるじゃん…wと思いました。

真剣に読んでしまった

物語の中に引き込まれました。早く洗ってしまえばいいのになんて思いながらサ。創作の才能が有りますよ。

あかりちゃんたら、アタシのこと書いているのかと思ったわよ〜。
あー、びっくりしたぁ。

Re: これね…


まこさん へ

 やるじゃん・・・と思ってくださり、ありがとうございます。
 魔がさしたんです。許してください、なんつって。
 またやるかも。許してください、なんつって。

Re: 真剣に読んでしまった


 tugumi365さん へ

 まあ!才能があるだなんて!
 そんなことを言っていただくと、本気にして、
 どんどん書いてしまいますよ~(^◇^)
 真剣に読んでくださり、あいがとうございました&すみませんでしたぁ!

Re: タイトルなし


 さとちん へ

 鋭い!実は、さとちんのことを書きました。。。
 なわけないでしょ~
 びっくりさせちゃってゴメンナサ~イ。

すごいなあ
読みやすくて味わいのある文。
読み返すことなく、するすると最後まで読みきりました。
なんとなく夏目漱石の「文鳥」を読んでる感じがしましたよ。

Re: タイトルなし


 つばめとそらさん へ

 そんなバカな!
 誉めすぎです!
 恥ずかしいじゃないですか!
 と夏目漱石の「文鳥」、朗読教室の教材に良さそう。
 青空文庫のを印刷してみます。
 ありがとうございます☆

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娘たちは大学に進学し、遠くに行っちゃいました。
だから夫と二人暮らし。
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