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さらば、わが愛 覇王別記

映画「さらば、わが愛 覇王別記」
レスリー・チャン没後20年特別企画として4Kで上映されてたのを見てきました。

さらばわが愛
↑ レスリー・チャン演じる程蝶衣

1920年、孫文の国民党結成直後くらいから、文化大革命後までを生きた、京劇の役者さんの物語です。
親から京劇の劇団に売られ、生きるか死ぬかくらいの厳しい折檻で京劇を仕込まれ、芸を極めていった先にあるものは、めまぐるしく変わる権力者層に翻弄されて、人間性を破壊されて、、、の日々。

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程蝶衣(レスリー・チャン)は、兄弟子の段小楼(チャン・フォンイー)をずっと愛しているのだけれど、段小楼は女郎の菊仙と結婚してしまうの。恋の嫉妬に狂う程蝶衣の絶望の艶っぽさといったらもう!

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んでもって、原作本も読んでみました。

书
↑ すごいわ。仙台市図書館。すぐ借りられた!ちなみに三日で読了。

中国語を一回英語にして、それを日本語にしたらしく、ぎこちない箇所もありましたが、十分の迫力ある小説でした。

日本軍の前で京劇を演じたことを批判され、裁判にかけられた程蝶衣のセリフを引用しますね。

「誰に強制されたわけではありません」彼は頑固に言い張った。「わたしの自由意志でうたったのです。わたしは京劇を愛しています。京劇がわかる人なら、誰のためにもうたうつもりです。芸術に国境はありません。そして青木大佐は京劇の通でした。おそらく大佐のような人は京劇の芸術を日本の津々浦々にまで広めてくれるでしょう。





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ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 感想

[ 2023/08/27 21:56 ] 映画と本 | TB(0) | CM(8)

映画『チャップリンからの贈り物』、本「チャップリン自伝」

映画『チャップリンからの贈り物』、

つかりこ兄ちゃんのブログで知りました。 つかりこさんのブログ→ゆらゆら草

つかりこさん、いつも素晴らしい映画を紹介してくださってありがとう。

    年齢不詳でも尊敬しています。


チャップリンからの贈り物

1977年のスイスが舞台です。

腰の病に苦しみ入院している妻の治療代が払えず、悩み苦しむ移民の男、オスマン。

娘の進学の夢をかなえてあげることもできません。

オスマンの親友、エディは、

刑務所から出所後、オスマンの世話になっていましたが、

そんなオスマンの様子に胸を痛め、

亡くなり埋葬されたばかりの喜劇王、チャップリンの遺体をその墓から盗み出し、

遺族から高額の身代金を奪う計画を思いつきます。

エディは言います。

「チャップリンは友達だ。俺たちは友達からお金を借りるんだ」

さて、誘拐ド素人の二人。その顛末は・・・


・・・・・・


ラストに泣きました。涙がほろほろこぼれて、眼球の掃除になった感じです。

そうだよ。それが贈り物。

あたたかい気持ちになるあたたかい涙です。


あんまり泣けたので、YouTubeで、ライムライトのテーマソングなど聞いてみると

チャップリン名言集と言うのをみつけたので、クリックして見ました。



そのなかのコレ↓  胸が苦しくなりました。

 「あなたが本当に笑うためには、あなたの痛みを取って、

それで遊べるようにならなければなりません。」 



チャップリンにそう言われたら、板の間に正座で

「そのとおりです。よろしくお願いします」

と頭をさげずにはいられない気持になりました。


「チャップリン自伝」によると、

チャップリン自伝
↑高校生のころ古本屋で100円で買いました。三回くらい読んだかな??


チャップリンの少年時代は壮絶です。

俳優だった両親の離婚後、母親にひきとられたチャップリンでしたが、

母の声が出なくなる病から、生活は困窮。

食べる着るものにも困り、ついに母は発狂します。

貧民院 や孤児院を転々とする日々・・・。

どん底に不幸な少年時代。


愛する母の発狂に、少年チャップリンはどんな思いだったのでしょうか。

チャップリンは後半生、痛みで遊んだのでしょうか。本当に笑ったのでしょうか?


そして、アタシはアタシの痛みを取り出して遊び、本当に笑えるでしょうか?


わかんないけど、

映画『チャップリンからの贈り物』のラストシーンを見ると

よ~し笑ってみせる

と思いましたよ。    人生捨てたもんじゃないわよっと。と言うか、捨てないわよ!





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ジャンル : 映画
テーマ : 映画感想

[ 2016/05/22 13:42 ] 映画と本 | TB(0) | CM(8)

映画と本「紙の月」

映画観て、それから本を読みました。(テレビドラマは観てない・・)


ごく普通の主婦が、働いている銀行から多額の金を横領し、破滅する物語です。

証書を偽造、客から預かった金を、大学生の恋人に貢ぎます。

紙の月


映画、

宮沢りえちゃん演じる主人公梨花の首と指が美しい。

見とれちゃいました。

支店内のベテラン社員、小林聡美演じる隅さんに横領を見つけられるのですが、

ラストで、全てが発覚した際の、宮沢りえちゃんと小林聡美の一騎うち的会話、

ぶつかりあいの迫力は、恐ろしいほどに迫力があります。


(お金は)偽物だから壊していいと思ったと言う梨花に対し、

偽物だからこそ、お金では自由にはなれないという隅さん


理性が壊れ、何者かの虜になっている梨花の切迫したけれど抜けちゃってる表情と

一本筋を通して生きている隅さんのしっかりした、けれども、ただ相手を責めているだけじゃない表情。


同じ女性として、きっとアタシはどちらの面をも持っている、

葛藤の中で生きている、

どちらにも転べる、と思って、、

怖かったです。



紙の月本_


一方、原作の方は、隅さん的女性は登場しません。

買い物に依存してしまう女性たち、逆に、節約を盲信している主婦などが登場し、

映画と違って、一騎打ちではなく、織物のように、梨花の暴走の脇を

同じようだけれどギリギリ違う色の糸が縦横に走っているようです。


これはこれで、怖いです。

わかるのです。


年若くなくて、もうチヤホヤされなくなって、夫とも微妙に気持ちがかみ合わなくって、

そんな時、若い男性に「最初に会った時、いいなと思ったんだ」なんて言われて、

心が揺れて、なんとなく高級な化粧品を買ってしまう梨花とか、


離婚した夫に引き取られた娘に会う時、見栄を張って高級な服を身につけ、

娘にも高額な洋服やバックを買ってあげてしまってカード払いに愕然とする亜紀とか、


逆に、節約に目の色を変え、娘を追い詰め、万引きまでさせてしまっても、

節約の信念にとらわれ、夫の助言に耳を貸さない木綿子とか。


そして、梨花のように、犯罪に手を染める、そこへの一線、

もしかして、ある日、アタシもひょいと飛んでしまうかも、とか。


若くない女性の切なさや寂しさ、わかるんですもの。

ふわりと良い気分になりたいんだよね。ウソでも。ニセモノでも。

本当かウソか、そういう問題じゃないんだよね。

アタシ、どうしたらいいの。どうしたいの。どうすべきなの。ふらふら。


気を付けます。はい。




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テーマ : 読書感想

[ 2015/06/27 16:16 ] 映画と本 | TB(0) | CM(4)

映画と本「さよなら渓谷」

アタシは大体、最初に映画を観て、「良かった」と思えば原作を読むほうで、

でも、この「さよなら渓谷」だけは偶然、逆で、原作読んでから映画観ました。

う~ん、それが、、良かったのか悪かったのか、、、?

さよなら渓谷

さよなら渓谷2
↑最近大好きになった吉田修一さん原作


田舎町の渓流で幼い子どもの遺体が見つかり、

間もなく母親・立花里美が殺害容疑で逮捕されます。

母親は、隣の家の亭主尾崎俊介と深い男女の仲だったことをほのめかす供述をはじめ、

尾崎の内縁の妻、かなこもそれを認める発言をします。


尾崎は警察で取り調べを受けることになります。

週刊誌記者、渡辺は、記事を面白おかしく書くために、尾崎の過去を調べ、

彼が大学野球部では将来を有望視されていたものの、

レイプ事件を起こし、大学を中退していたという事実をつきとめます。


渡辺は、自分も大学時代はラグビー部で社会人まで進んだ体育会系でしたが、

怪我でラグビーも会社も辞めると言う経歴の持ち主でした。

尾崎の屈折と自分の挫折を重ね合せ、事件を突き詰めていくうち、

レイプ事件被害者の女性のその後も浮かび上がってきます。




原作を読んで、主な三人の登場人物に、自分なりのイメージを強く持ってしまったため、

映画の中で人物の顔や体を実像として見てしまった際、

なんだか違うなあ、と感じてしまいました。

演じている役者さんたちは完璧だと思うんだけれど、想像の中の三人のほうが、

生活感あふれる崩れた顔立ちをしてたのネ。

罪の苦しみ、人生の悲哀が顔ににじみ出る感じっていうか。

最初に原作を読んで、この物語を自分の中でふくらませられたのは、

結果的に良かったとは思うけれど。

うん、人に聞かれたとしたら、映画でがっかりするとしても、

最初に原作を読んだほうがいい と言うでしょう。


以下、読んだり観たりの前には知らない方がいいような

ネタバレ含むので追記に書きます。


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ジャンル : 小説・文学
テーマ : 読書感想

[ 2015/06/11 22:53 ] 映画と本 | TB(0) | CM(6)

映画「ふしぎな岬の物語」と絵本「かあさんのいす」

映画「ふしぎな岬の物語」 。


数か月前、春風亭昇太さんの独演会に行ったときに、

   (こんな地方都市でも彼は年に数回独演会をやっている)
   (こんな地方都市でも会場はほとんど満員)
   (ただし市民会館小ホール(^_^))

さかんに彼が宣伝していて、

「吉永さゆりさんのお肌の美しさが若い時と同じ」

「俺の花婿姿のシーン、両親に見せたかった、うう」

と言っていて、観たかったんだけど、やっとDVDで観ました。

ふしぎな岬の物語


岬の先にあるカフェの女主人、吉永さゆりさんと、

そこに集う人々が織り成す人間ドラマです。

これはですね、ストーリーの波云々と言うより、

日本人なら見てほっとするでしょう的なシーン満載の

安心できる映画です。


吉永さゆりさんの喫茶店にコーヒーを飲みにやってくる笑福亭鶴瓶さんの笑顔に

NHKテレビ番組「鶴瓶に乾杯」のあったかさを思いだし、


吉永さゆりさんの甥っこ役の阿部寛さんが、何故か屋外で全裸になり

泡ぶくぶくで風呂に入っているのに、

ああ、彼は古代ローマ人だったと確認し、


竹内結子さんの男運の悪さの末の親孝行に、がんばれと思い、


そしてここが肝心なのだけれど、

春風亭昇太さんの結婚式シーンでの彼の嬉しそうな顔に

良かったね~とつくづく思い

(あれは演技と言うより、本当に彼は嬉しかった気がする)

(彼はいつも嬉しそうなんだけど、いつもの百倍嬉しそうだった)

ほのぼのした気分になってしまうのでした。

↓いっつも幸せそうで嬉しそうでいいなあ
昇太さん


あ、阿部寛さんの不器用だけど純粋な吉永さゆりさんへの愛も良かったよん。


最後のほうで、吉永さゆりさんの喫茶店は不幸な火事にあい、

全焼して何もかもなくしてしまうのですが、

その後、村の人々が食べ物やその他いろいろを差し入れしてくれるシーンも

人のあたたかさを感じて良かったです。



この差し入れシーンはアタシの大好きな絵本「かあさんのいす」とそっくりです。

かあさんのいす


「かあさんのいす」では

不幸な火事で何もかもなくなってしまった家族に

近所の人が応援にかけつけ、家具などをプレゼントしてくれるシーンがあります。

人の優しさにじ~んとします。

でも、椅子だけが無くって、不便で悲しくって、

家族で協力して一生懸命小銭を貯め、最高に素敵ないすを買うのです。

不幸にあっても互いに家族を思いやり、ひたむきに頑張るところがとっても素敵☆


娘たちも大好きで、彼女たちが小学生のころは、もう擦り切れるんじゃないかいというくらい

せがまれて何度も読み聞かせしました。


おかあさんが働く食堂の手伝いをした主人公の女の子が

「なかなかやるわね」

と食堂の主人に褒められるところ、

やっと買った椅子に家族全員で座り、笑っているところ、

娘たちは自分が主人公になったような気分じゃなかったかと思います。

イスにみんなで


ということで、

映画「ふしぎな岬の物語」も

絵本「かあさんのいす」も

あたたかい気持ちになれます。  絵本は、大人が読んでも良いものです。

オススメです。





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ジャンル : 映画
テーマ : 映画感想

[ 2015/05/25 10:38 ] 映画と本 | TB(0) | CM(8)