映画「淵に立つ」 感想
2017年05月25日
暗いっす。暗く悲しく、おも~い気分になりたい人にはオススメです。
映画「淵に立つ」

↓ これから観ようと思う、暗い映画が好きな方は、読まない方がいいと思う
ネタバレ含む感想です。
先入観無く、観たほうが良い映画と思われます。 偉そうでゴメンヨ( ̄^ ̄)ゞ
小さな町工場を営むお父さん(古舘 寛治)と、その妻(筒井 真理子)
そして小学生の一人娘(篠川 桃音)は、平凡に普通に暮らしていました。
そこに、ある日、お父さんの古い知人である八坂(浅野忠信)が訪ねてきます。
お父さんは、お母さんになんの相談もなしに、その知人を従業員として
住み込みで雇うと言い出します。戸惑うお母さんでしたが、
段々と打ち解けていきます。娘もなついていきます。
過去に人を殺したことがあり、服役していた・・そんな八坂の告白を聞いても
お母さんは、かえって、八坂に惹かれていきます。
八坂とお母さんの関係は微妙になっていき、男と女としての親しさを増し、、、
すると八坂の凶暴な本性が徐々に現れてきます。
そして、あるきっかけで、八坂は牙をむきます。その牙の向かう先は・・。

家族といえども、自分のすべてをさらけ出しているわけではないけれど、
言わなくちゃいけないことは、言うべきだわよ。
そう思って観ていたアタシ。
この物語では、お父さんの衝撃の告白のあと、
ああ、これで家族に救いがある展開になるかしら、と思いきや、
最後の最後で、さらなる絶望へと向かっていくのです。
これからの暗黒を暗示して、物語は終わります。
どんより、くら~くなってしまいました。(。´・(ェ)・)
絶望なら絶望で、すっきり絶望ぉ~で、すっきり映画を観終われれば、
まあ、自分では納得も出来そうな気もするけれど、
アタクシ、このお父さんの描き方が不満でして、気持ち悪いです。
浅野忠信演じる八坂の不気味さ、
その存在感はバリバリ画面から伝わってくるんだけれど、
お父さんのソレがよくわかんないのです。
過去に傷を持つ、病的で陰のあるっていう人のようでもあり、
平凡な、普通のお父さんのようでもあり、中途半端なのです。
中途半端なら中途半端なんだよ、と、わからせてほしいけれど、そうでもなく・・・?
ああ、後味の悪い映画でした。ああ、あかるくなれる映画を観たい・・・(´・ω・`)
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コメント
ほうほう・・・
配役の立ち位置大事だよね(ーー;)
スッキリした映画で気分を変えてくださいね~ヽ(´▽`)/
おいら来月からは夜DVD鑑賞が多くなるかも(^_^;)
TUTAYAディスカスもう一度入会しようかな~?
っと悩むおいらです(ーー;)
暗く悲しく、おも~い気分になりはなりたくないけど
あかりちゃんの記事読んでたら
その後味の悪い結末というのを知りたくなっちゃったわよ。
今日なんて梅雨の走りみたいな天気だけど
本格的な梅雨に入ったら部屋を暗くして観てみようかしら〜★
く、暗くて重いんだ・・・。
なんか気になっちゃうけど、見たら後悔しそうな・・・。
きたあかりさんの、映画の感想や、
本の感想、好きです(^^)
No title
感想も人それぞれ・・・。
いろいろな感想でヨシだよ~(^O^)
Re: タイトルなし
がちゃぴんさん へ
はい。スッキリした映画を観ます・・
何見ようかしら・・・?シン・ゴジラ?
> おいら来月からは夜DVD鑑賞が多くなるかも(^_^;)
> TUTAYAディスカスもう一度入会しようかな~?
> っと悩むおいらです(ーー;)
え~!もう来月からなの~。
そうですよね。居住場所も決まったようだし、、、
ベンちゃんと会えない夜は寂しいですよね。
(´・ω・`)
ぜひ、映画鑑賞を!
でも、この映画はやめた方がいいと思われます。m(__)m
Re: タイトルなし
さとちん へ
ま~、記事を読んで興味を持ってもらえるとは、
書いたカイがあるというもの。ありがと~。
本の感想や映画の感想、けっこう気合いれないと書けないのよん。アタシ。
はい。部屋を暗くして、どひょ~~んという気分で観てください。
くら~~~くなれます。
Re: タイトルなし
かれんさん へ
ま~好きと言ってもらえると嬉しいです。
本や映画の感想、気合いれないと書けないアタシ。
気になってくださってありがとうございますぅぅ。
この映画の結末、最悪です。。
登場人物たちに、さらなる絶望が待っています。ひえ~
Re: No title
銭右衛門さん へ
そ~そ。(^◇^)
いろんな感想があるから面白いんだよねぇ。
でも、この映画を観て、楽しい気分になる人は、
ほとんどいない、、かも。
あ、コレ、僕も5月22日に観ましたよ。
不快な映画ですよねー。
ネタバレさせますが、
何が不快って、罪人が生き残って、
善人や無力な人が死んでしまうことですよね。
フツー物語って、どんなに悪人がのさばっても
最後には勧善懲悪に罰が下りますが、
この映画はそうじゃない。
あまりにひどい、いやな気分になるということですよね。
でも、悪はいけないこと、罪を犯せば必ずやっつれられる、
と言っていないかと言えばそうでもないでしょ。
自身の犯した罪に対する罰が、自分の子供に下るんですよね。
「親の因果が子に報う」ということです。
「親のバチがその子供にあたる」。
それはある意味、本人に直接バチがあたるより
厳しい罰に違いありませんよね。
こういう考え方は、仏教の教えです。
監督、仏教系の大学を出ているので、
こういうテーマを内に持っているのかもしれませんね。
また、カンヌで賞をもらったのも、
そういう欧米ではあまり知られていない
思想の部分を評価されてなのかもです。
(ちなみに、僕は仏教徒ではないす)
Re: タイトルなし
つかりこさん へ
つかりこさんも、最近ご覧になったのですね。
タイムリーでした~らっき~☆
いっぱい教えてもらえるぅ☆
ホント、不快で後味の悪い映画でした。
> 何が不快って、罪人が生き残って、
> 善人や無力な人が死んでしまうことですよね。
そ~なんです。
発端は、お父さんでしょう。でも、お父さんは生き残る。
お父さんの”悪”が、家族に最悪をもたらしていく不快さ。
> フツー物語って、どんなに悪人がのさばっても
> 最後には勧善懲悪に罰が下りますが、
> この映画はそうじゃない。
> あまりにひどい、いやな気分になるということですよね。
はい。
あの、お母さんの苦しみがまた、ツライんですよ。
異常なまでの潔癖になるでしょ。
自分の汚さ(不倫に似た気持ちをもったこと)に対する後悔。
自分を責める気持ちが・・悲しい。
>
> でも、悪はいけないこと、罪を犯せば必ずやっつれられる、
> と言っていないかと言えばそうでもないでしょ。
> 自身の犯した罪に対する罰が、自分の子供に下るんですよね。
> 「親の因果が子に報う」ということです。
> 「親のバチがその子供にあたる」。
> それはある意味、本人に直接バチがあたるより
> 厳しい罰に違いありませんよね。
子どもにとっては、最悪なことです。
アタシなんか、どんだけバチがくるんだ!と思います。
親の悪事がアタシに不運をもたらしたらと思うと・
ううっ。
>
> こういう考え方は、仏教の教えです。
> 監督、仏教系の大学を出ているので、
> こういうテーマを内に持っているのかもしれませんね。
そ~だったのですね。
記事にするにあたり、ネットでいろいろ見ようかと思ったのですが、
あまりに不快で、見ませんでした。
記事にしないで、この映画のことは忘れようかと思いましたが、
妙に心に残ってですね・・←言い訳
> また、カンヌで賞をもらったのも、
> そういう欧米ではあまり知られていない
> 思想の部分を評価されてなのかもです。
> (ちなみに、僕は仏教徒ではないす)
なるほどね~。
欧米の人は「親の因果が子に報う」を
どう思うのかなあ。
あと、記事には書かなかったけれど、
「家族に対しても秘密があることはよくあること。
普通の家族と一見思われても、でも何かあるかも。
その何かわからないこと、自分が知らなかった秘密で、
すべてが壊れることもある。
それは、自分の家庭でも起こりうる」
と思われ、それも不快でした。
自分が知らない家族の秘密で、何かが起こるかもしれない。
こわいよ~(´・ω・`)
ホラー映画より怖いかも。
> 発端は、お父さんでしょう。でも、お父さんは生き残る。
> お父さんの”悪”が、家族に最悪をもたらしていく不快さ。
↑浅野のほうも奥さんや子供(最後に溺れて亡くなる男の子)
に報いが下っているでしょう?
> ホラー映画より怖いかも。
↑あの忍び寄るようなコワさはホラーですよねぇ。
Re: タイトルなし
つかりこさん へ
お返事遅くなってごめんなさい。
> ↑浅野のほうも奥さんや子供(最後に溺れて亡くなる男の子)
> に報いが下っているでしょう?
そ~でした!な、なるほど!
あのシーン、印象的でした!
はっきりと亡くなったとはわからせてないけれど、
亡くなってますよね。ピクリともしなかったもの。
こ、こいつも親の因果か・・・う~ん、こわっ!
あのシーン、最初は、三人とも動かなくて、お父さん以外はみんな
死んじゃうのかと思いましたが、お母さんは「ごほごほっ」と
息を吹き返してましたよね。
お母さんにとって、「わが子を殺してしまった」という
さらなる地獄の日々が始まるわけですよね。暗~くなってしまいました。
そして、そのシーンのお父さんですよ!
男の子には人工呼吸してなかったですよね。
わが妻、わが娘ばかり助けたいようで。
それも気分悪くなりました。
妻のこと、そんなに大事なら、もっと普段から大事にしろよっていう
気持ちにもなり、(ほら、冒頭のシーンで、お母さんの呼びかけに
返事もしなかったでしょ、なんつ~ヤツだと思ってた)
そこも、このお父さんの勝手さ、我儘さ、幼稚さを感じて、
気持ち悪かったです。
「お前、八坂とできてただろ?」
そうお母さんに言うところも、なんだかなあ。
>
> > ホラー映画より怖いかも。
>
> ↑あの忍び寄るようなコワさはホラーですよねぇ。
怖かったです。
当分、”忍び寄る怖さの映画”は見たくないです。