佐野史郎さん 講演&朗読会
2017年05月29日
俳優、佐野史郎さんの講演&朗読会 に、妹に誘われて一緒に行ってきました。
こないだ、代表作の伝説ドラマ「ずっとあなたが好きだった」

を、一気に全話見たばかりです。ま~なんて縁があるのかしら。
偶然です。 その記事はこちら → きたあかり日記 2017年3月12日号
「四半世紀を過ぎてなお、いまだに冬彦さんのイメージが強い。
もし自分が死んだら、翌日のワイドショーには、木馬に乗った冬彦さんの
映像が使われるだろう。とほほ」

佐野さん、そんなユーモアを交えたお話で、会場を沸かせながら、
「でも、多くの人に観てもらえた作品に出演できて幸運だった」
と、静かにおっしゃるあたり、ステキでした。
講演会は、礼拝堂でありました。

お話は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の話へと進んでいきました。
佐野史郎さんは、故郷の松江ゆかり の作家ということで、
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に親しみ、
その作品の朗読をライフワークにされているとか。
アイルランド人のお父さんと、ギリシャ人のお母さんとの間に生まれた
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、両親の不幸な離婚のあと、
大叔母に引き取られるものの、その大叔母も破産&死去。
19歳でアメリカにわたり、新聞記者となります。
そして出版社の通信員として来日後、日本文化に傾倒し、
日本で英語教師として教鞭を執るようになります。
日本人のセツさんと結婚し、日本人への英語教育に尽力するようになった彼は、
日本に住みながら、欧米に日本文化を紹介していきます。
以上は、佐野さんが講演会場でお話してくださった、
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の経歴でした。
経歴を少し分かったうえでの、佐野史郎さんの朗読は、
興味深く面白く感じられました。
それは、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)のエッセイで
「つゆのひとしずく」。
「書斎の窓の竹格子に、ひとしずくの露の玉が震えながらかかっている。
その小さな球面には、朝の色――空と野と遠くの樹木の色が映っている。その逆さの像がそのなかに見える。――また、戸口のまえで子供たちが遊んでいる小さな家が、顕微鏡に映った像のように見える。
目に見える世界以上のものが、そのひとしずくの露に映し出される。目に見えない世界、無限の神秘の世界もおなじように、そのうちに映し出される。そして、そのひとしずくの内にも外にも、絶えざる運動――原子と力との永久に不可解な運動があり、また空気と日光とに触れて虹色の光をはなつ微かな戦慄がある。」
とても難しい文章で、一度聞いただけでは、
その意味も、自分の感想も、書けそうにもありませんが、
ただ、”つゆ” も ”人間の存在” も” 人間の個性” も、
宇宙と言う大きな存在から見れば、変わらない同じようなもの、と
言っている気がしました。
怖い小説、怪奇っていうのかなあ、そんなのともつながっていくのかしら??
佐野史郎さんは、迫力ある厳しい声で、強く朗読されていました。
アタシは、その同じ文章を、女性の柔らかい声で優しく読んだら
また違った面白さがある気がして、朗読してみたいと、無謀にも思いました。
う~ん、良い講演&朗読会だったなぁ。
朗読の勉強になったなあ。
と、そこで終わらないのが、アタシと妹の珍道中です。
十分堪能したアタシと妹は、休憩ということで少しだけカフェでお茶を飲み、
さて帰ろうと、会場から出ようとしたら、なんとそこに、主催者関係者が
背広を着てずらりと並び、一台の
「おお。これは、佐野史郎さんをお見送り しているに違いない!」
そう思ったアタシと妹は、その自動車に近寄ってみました。
乗り込んだのは、佐野史郎さんじゃありませんでした。
「な~んだ、違ったよん。そ~だよね。
佐野史郎さんみたいな、都会の大芸能人が、あんな
そう大声で言ったアタシと妹は、遠ざかろうとしましたが、
その時よ~く後部座席を見ると!なんと!
そこに佐野史郎さんが乗っていらっしゃるではないか!
わ~!
ミーハーなアタシと妹は、突然態度を変え、車の中の佐野さんに
「きゃ~佐野さ~ん💛」
と手を振ったのでした。佐野さんは、笑顔で会釈してくださいました。
ほんと、良い人だなあ。
見送ったあと、
「あれこれ言ったの、聞こえちゃったかなあ」
と、妹と二人、大笑い してしまいました。あはは。
いやあ、勉強にもなり、大笑いもして、波乱万丈な一日でした。
佐野さんが、”つゆのひとしずく”となって、そこにいそうです。こわっ☆
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コメント
あのドラマかなり衝撃的でしたよね(笑)
多分木馬のシーンはいつになっても使われるでしょう(o^^o)♪
あかりちゃんかなりアクティブですね~o(^▽^)o
好きなことに一生懸命になれるってホントいいことです(o^^o)♪
佐野さんに負けない読み聞かせかんばってくださいヽ(´▽`)/
ラフカディオ・ハーンの「MUJINA」は英語の教科書にも載ってたわよね。
(って、同じ教科書使ってた〜?)
私が読んだのは他に「耳無芳一」とか「ろくろ首」「雪女」くらいかな〜。
八雲は引用されているような難しい文章も書いているんだね。
それにしても、あかりちゃん!
まあ、佐野史郎さんに生でお会い出来てよかったわね♪
私は生ゲーノー人なんて、しばらく見たことないわよ〜。
これをご縁に佐野さんのライフワークの小泉八雲作品の朗読に
あかりちゃんも挑戦してみては?
すごい!
えぇえぇ、覚えてますとも。
過去記事で「涙のキッス」みんなで歌いましたよね!
その佐野史郎さんの講演&朗読会に行ってきただなんて、うらやましいです。
しかも最後にお見送りをして、笑顔で会釈ですと!?
妹さんとの会話、聞こえていたかなぁ~(笑)
私はきたあかりさんの朗読を聞きたくなりました。
俳優、佐野史郎さんのイメージっていつまでたっても、
冬彦さんのイメージのまま・・・なんだけど・・・???
今、思えば、強烈過ぎた役柄だったよ。
ドンマイどんまい
「あのご夫人方の目も、相当経年劣化してるようだな」by佐野史郎
なんちて
露の玉
佐野史郎さんの朗読を聞けて良かったですね。それにしてもボロな軽自動車は笑えました。私の母が 朝に具合が悪くなって お昼過ぎに病院に行ったら そのまま亡くなりました。その時のお坊さんのお話が 朝の露の玉は夕方には消えてしまう。人の命も同じようなもので”はかないも”のだ言われました。八雲さんの文章を読んで 露の玉の中に彼の世界観を見出したのかしら?と勝手に解釈した私です。
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Re: タイトルなし
がちゃぴんさん へ
今日も朗読教室の仲間たちとランチの際、
アクティブと言われました・・・。
みんなの方が、かな~りアクティブなんですが・・笑
誉めてくださり、ありがとうございます。
がちゃぴんさんのアクティブさを目指します!
佐野さんの朗読は、通っている朗読教室の先生とは
違った感じの読み方でした。
いろいろだな~と思いました。
様々なやり方を吸収して、自分のカラーを作れたらと思っています。
た、たのしい、楽しすぎて、、怖い( `ー´)ノ
Re: タイトルなし
さとちん へ
アタシ、学生時代の記憶、ほとんど無いのです。
もぉ、病的と思えるほど。だから、英語の教科書に載っていたか、
わかんないなあ。ごめんよ。
八雲と言うと、耳なし芳一のイメージかなあ。
> それにしても、あかりちゃん!
> まあ、佐野史郎さんに生でお会い出来てよかったわね♪
> 私は生ゲーノー人なんて、しばらく見たことないわよ〜。
n
かっこよかったですぅ。
> これをご縁に佐野さんのライフワークの小泉八雲作品の朗読に
> あかりちゃんも挑戦してみては?
「つゆのひとしずく」は読んでみたいですっ!
なんだか、怖いけど、「耳なし芳一」も!
Re: すごい!
みのじさん へ
朗読を聞きたいとおっしゃってくださり、
ありがとうございます。
今日も、朗読教室に行ってきたところです。
た、楽しすぎる☆
> 過去記事で「涙のキッス」みんなで歌いましたよね!
おお、歌っていただけましたか!
アタシも歌おう!
でも実はアタシ、、、音痴なんです、、、内緒よぉ!( `ー´)ノ
Re: タイトルなし
銭右衛門さん へ
そ~ですよね。あの役柄、強烈でした。
でも、ネットで調べたら、最初は、あそこまでの役柄を設定
していなかったそうなのです。
不気味さがあまりに評判になり、大幅に出番を増やし、
強烈にしていったとか。
佐野史郎さんの凄さかなあ。
Re: ドンマイどんまい
ケフコタカハシさん へ
佐野史郎さん、経年劣化を、きっと大好きだと思われます。
良かったわ。
Re: 露の玉
tugumi365さん へ
思えば、あのボロな軽自動車は、主催者側が、
佐野さんをJRの駅まで送っていくために、主催者側で
用意したのではないかと推測されるのです。
笑ってもらえて良かった!
アタシと妹も大笑いしました☆
”露の玉”と”人の命”、確かにそのお坊さんのおっしゃるとおり
はかないものなのでしょう。
バイタリティあふれる精力的な人生を送った八雲の根底には
そんな世界観があったのかと、アタシも思いました。
Re: タイトルなし
鍵コメさん へ
いえいえ、こちらこそ、勝手な勘違いで失礼しました。
お気遣いいただき、ありがとうございます。
僕の持っていた
佐野史郎さんのイメージと違うイメージなんですね。
いいなあ、いろいろやってますね!!
きれいな文章ですよね
ちゃんと頭の中に画像が浮かんで、美しいな、と思います。
朗読をする人の、声がカッコいいのも好きだ…。
津嘉山正種さんなんか、何回聞いてもいい声だな…って思います。何を読んでも様になるっていうか。
佐野さんの声は、どんな声だったんでしょう…。
この日記を読んだら、聞いてみたくなりました。
Re: タイトルなし
エルさん へ
佐野史郎さん、穏やかで楽しい方でした。
エルさんのイメージはどんなでした?
> いいなあ、いろいろやってますね!!
手を広げすぎて、何もかも中途半端になっている気が・・・笑
Re: きれいな文章ですよね
まこさん へ
朗読する人の声、大事ですよね~
アタシも、かっこいい声、大好き☆
朗読仲間の若い男性の声があまりに素敵で、
「あなたの声は最高だ!」
と真顔で賞賛してしまったアタシです。
> 津嘉山正種さんなんか、何回聞いてもいい声だな…って思います。何を読んでも様になるっていうか。
お~アタシも聞いてみるぅ
>
> 佐野さんの声は、どんな声だったんでしょう…。
> この日記を読んだら、聞いてみたくなりました。
佐野さんは、おどろおどろしい怖い声で読んでいらっしゃいました。
佐野さんが好きなので
「ま~思いつめないでぇ」
と頭を撫でたくなりました。