2017北海道旅行 その4 ポロトコタン アイヌ民族博物館
2017年09月05日
ポロトコタン アイヌ民族博物館に行くことが出来ました。夢が かないました。

入口近くにあるコタンコロクル(むらおさ)像です。
なんと16メートルもあります。 でっかいです。自分が小さく見えて心地よいです。
ポロトコタン アイヌ民族博物館は、
アイヌの文化遺産を保存公開するために、北海道白老市につくられた
野外博物館です。
白老市街地にあったアイヌの集落をポロト湖畔に移設。


また、アイヌ民族が食用や薬用として多く用いた植物を解説、展示した植物園や
アイヌ民族が神と崇めたヒグマや北海道犬のいる飼育舎や、
アイヌ民族の生活等の様子がわかる博物館などもありました。


一軒の チセ(家)では、アイヌ古式舞踊が披露されていました。

舞いながら歌います。
声は大きく良く通り、 個々それぞれの声が響きあい、迫力がありました。
アイヌ民族が、自然と共存し、自然を崇める文化を持っていたのを
納得できるような、人間って、自然の一部なんだなと思えるような
大地の歌声でした。

しみじみしたところで、チセの内部、鮭を保存している様子です。

民族衣装を来て、いい気になっているのは誰でしょう?
アタシです。 ♪(o・ω・)ノ))
300円で衣装を貸してくれました。
日光江戸村でも花魁の衣装を着たアタシ。これは着ないわけにはいきません。
熊の像です。 熊の真似をしているアタシです。

ここは、笑うところです。よろしくお願いします。 なにやってんだがっ!
さて、アイヌ民族は、文字を持ちません。
歌も、それから伝統的な手工芸も、狩りの仕方も、すべて口頭で伝承されたのでしょう。
縁があって読んだ「アイヌ文化の基礎知識」という本で、

「アイヌ民族はなぜ文字を持たなかったのか」
という章があります。なぜ文字を持たなかったのかは、その本によると、
推測の域を出ないとのことですが、
心に残った文章があったので紹介します。
アイヌのおじいさんおばあさんに話を聞くと、その物覚えのいいこと、博識なことにいつでも驚かされます。それは、忘れてしまったら二度と取り戻せないという気持ちで、いつでも物事に接してきたからです。ですから、かえって文字をつかってノートなどに書いてしまうと、書いたものから安心して忘れてしまうことになるというわけです。この点は私たちも反省してみる必用があります。現代は情報化社会で、手を伸ばせばいくらでも欲しい知識を手に入れることが可能です。しかし、そのうち自分が本当に身に付けているという知識はどれだけあるでしょうか?文字を持っていない民族や、文盲といわれる人たちを、私たちは馬鹿にしがちですが、本当に私たちの方がその人たちより豊富な知識を持っているのでしょうか?
この本、初版は1993年です。何年前?計算できないわ。
でも、今でも、アイヌ民族博物館で売られていました。売店で見ました。
アイヌ文化について学びながら、”自分の今”を考えさせられる名著だと思います。
旅は続きます。
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コメント
子供の頃、よく行った札幌ラーメンのお店に売ってた熊やアイヌ民族を象った入れ物に入ったバター飴を思い出しましたよ。
アイヌ民族は、文字を持たなかったのですか。記憶力高まるね、それは!
きたあかりさんの民族衣装、お似合いよ~!
私の母方の祖母は字の読み書きができなかったと聞きます。やっぱり記憶力がすごかったらしい。人間文字に頼らないと、記憶で勝負するものらしい。
クマと言えば、鮭背負った熊の置物はどうしているかね?
耳が痛いな!
そうですよね~。メモに書いてしまうと、それで安心してしまいますね。
あかりさんが着た着物や 踊りの着物を縫っている苫小牧某所で
アイヌ刺しゅうを習っていたんですよ!!
私、自慢げですね(笑)。
あかりさん着物が似合っていましたよ!!
民族衣装お似合いですぞ(^O^)/
アイヌ民族博物館20数年前行ったことがありますが
あまり変わってないようですね(*^^*)
若い時の事が思い出されます(^_-)
おいらが行った時はクマ牧場にも行った気がします(^_-)
アイヌの少女が出て来るゴールデンカムイってのを読んでいます。
アイヌの人達の文化、知恵、考え方。。
本当に考えさせられますよね。
ああ、熊の真似がw
なんかつまづいちゃったみたいでwwwかわゆすwww
共感します
きたあかり様
こんばんは。
メモはいけません。
メモを取ることに一所懸命になり、内容をまるで覚えていません。
私は部下たちを集めて話をするときメモは取らないように言ってから
話ました。
それでも取る人がいましたので、その人は部屋から出ていってもらい
ました。
実際その方が話の内容を理解しています。
アイヌってアメリカインディアンのような存在ですよね。
勝手に日本人やロシア人が土足で踏み込んでくるので
頭にきたでしょうね。
愛新覚羅
ポロトコタン
イオマンテリムセがよかったなぁ。そしてアイヌの伝統楽器ムックリの演奏が凄く心に響いたのを覚えています。
今月北海道に行きますが、今回は阿寒湖のアイヌコタンに行く予定です。
こんばんは。
>忘れてしまったら二度と取り戻せないという気持ちで、いつでも物事に接してきたからです
なるほど!
とは思いつつ、もはや記憶することが難しい年ごろになってきた自分が悲しい・・・
本当にすぐ忘れる!のでメモが重要なんです(^_^;)
ご近所(隣りの市)にリトルワールドという世界民族の野外展示施設があり、そこに沖縄やアイヌの人たちの暮らしを紹介する家もあります。
面白いです。
懐かしいです🎵
「ポロトコタン」ですか?
名前は忘れましたが
学生時代に行きました
民族衣装を着て写真撮ったのを思い出しました。
「アイヌ民族はなぜ文字を持たなかったのか」
そうですね~確かにその通りだと思います。
書いた、記録したというだけで安心してしまっています。
Re: タイトルなし
かれんさん へ
札幌ラーメン、味噌味ですか?美味しかった??(^◇^)
子ども時代のかれんさんの良い思い出なのでしょうか~
アタシも、近所のおばさんに連れられて、札幌ラーメンの店に行ったのを思い出しました☆
味噌味で、コーンとバターが乗っていたのが、びっくりだったなぁ(^◇^)
民族衣装、似合うとおっしゃってくださり、ありがと~
たくさんの観光客(海外の方も)がいらっしゃいましたが、
着ているのはアタシだけでした~笑
Re: タイトルなし
ひねくれくうみんさん へ
そっか~!文字に頼らないと自分の頭で覚えるしかないもんね。
鮭背負った熊の置物は、下子の宝物として、下子のアパートの玄関に飾ってあります。
けっこう重くて、不審者が入ってきたら(そんなことはないと思うが)
武器になりそうです。笑
Re: 耳が痛いな!
tugumi365さん へ
アタシもそう!
メモに書いて、安心して、忘れたりして、、ます。
でも、書かなくても忘れるのよね~('ω')ノ
tugumi365さんのアイヌ刺繍、見事です☆
素晴らしい伝統文化に注目し、習い覚えること、
良いことだと思います。
ええ、自慢していいです!
着物が似合うとおっしゃってくださり、ありがとう☆
すんごく暑い日だったのに、我慢できませんでした。
甥っ子が笑っていました~
Re: タイトルなし
がちゃぴんさん へ
民族衣装、似合うとおっしゃってくださり、ありがと~☆
アタシは背が高いので、着せてくれるおばさんが大変そうでした。
おばさん、ごめんよ。( 一一)
がちゃぴんさんも、20数年前にアイヌ民族博物館に行かれたのですね。
民族衣装は着られましたか?似合いそうですが~(^◇^)
クマ牧場!
娘たちが小学生の時、家族旅行で行きました!
娘たちは踊るほど喜びました。
旭山動物園より喜んでいました。
エサをあげるのが楽しかったのかなあ・・・('ω')ノ
Re: タイトルなし
エルさん へ
ゴールデンカムイ、アイヌ民族博物館でも紹介されていました。
文化をしっかり伝えている、良い本なのでしょう。
アタシ、最初のほうしか読んでいないけれど、
また、続きを読もうっと。(^◇^)
> ああ、熊の真似がw
> なんかつまづいちゃったみたいでwwwかわゆすwww
つまづいちゃったって・・・!
うううっ
それ、誉めているんですか!
エルさんもご一緒にどうぞ!ふんっ!
Re: 共感します
aishinkakuraさん へ
きゃ~怖いわ、教授。(@_@)
部屋から出て行ってもらうとは!
教授の部下じゃなくて良かったです。
でも、メモをとらない方が良いお話だったのでしょうね。
アイヌ民族、アメリカインディアンさんと比べると
とても大人しい性格だったと、
豊平館(後日ブログで紹介します。札幌にあります)の
ボランティアガイドさんが言っていました。
アイヌ民族と内地の人間、また、ロシアの人間とのあれこれは、
悲しい争いもあり、知ると、なんとも言えない、つらい気持ちになります。
異なる文化を持つ人間同士の交流って、難しいと考えさせられます。
Re: ポロトコタン
BBさん へ
ムックリの演奏も聞くことが出来ました~
びよ~んびよ~ん と、とても響いて、心に残りました。
売店で500円で売っていまして、買うところでしたが、
家で演奏していたら、通報されそうで、やめました・・
今月のご旅行、楽しみですね。
阿寒湖のアイヌコタン、ぜひぜひ、記事にしてくださいね。
楽しみにしていますよ~(^◇^)
Re: タイトルなし
バニーマンさん へ
アタシもです。
いや、アタシは、もっとヒドイ!
メモしても、そのメモをどこに置いたか忘れます。
メモに書いたことを忘れてしまうこともあります。
もともと、記憶力が無いほうなのですが、年を取って
だんだんひどくなりました。
どうしたらいいでしょう・・・( ・´ー・`)
リトルワールド、楽しそうですね。
行ってみたいです。
自分の普段の生活とは違う文化を知ると、
自分を見返すような気持ちになれそう。
相手側から見ると、自分は異人ですもんね。(^◇^)
Re: タイトルなし
nohohonさん へ
nohohonさんも学生時代に行かれ、民族衣装を着られたのですね。
楽しい学生時代ですね。
写真は残っていますか?
どんな気持ちだったでしょう。(^◇^)
記録するということ、文字を持っているという事。
本を読んで、それは良い面もあり、悪い面もあると
思わされました。
それについては、後日の記事で書きたいと思います。
また、よろしくお願いいたします。
僕がポロトコタンに行ったのは
40年以上も前ですねぇ。(隣町なのに)
その頃は、もっと雑な感じで、アイヌ集落を
そのまま残しているといった風情でした。(汗)
子供ながらも、和人との確執のことを知っていたので、
ちょっぴり「観光的に観に行く」ことに申し訳なさ
のような感情を抱いていたのを思い出します。
2020年には国立の民族博物館が開館しますので、
ぜひ行ってみてください。(僕も行きたい)
僕の高校時代の同級生が招致に尽力していました。
どなたかがおっしゃっている通り、アイヌ民族って、
北海道特有の民族ではなくて、
アメリカのインディオと同じように
その昔、日本全土に住んでいた「ネイティブ・ジャパニーズ」の一派なのではないかと思います、僕は。
いわゆる縄文人。
その縄文人が、日本書紀とかの時代になって、
大陸や朝鮮半島から移住してきた人たち(弥生人)が
作った国々の勢力に端っこに追いやられて、
北は東北・北海道、南は九州南部や沖縄に住んでいた。
その人たちの一部がアイヌなんじゃないかと
想像しています。
テレビのクイズ番組とかで、尊敬語とか謙譲語の使い方を
説明するおっさんに、金田一秀穂さんという方いらっしゃるでしょ?
あの人のお父さんが、よく国語辞典のクレジットなんかで
お名前を拝見する金田一春彦さんですわ。
それで、そらにそのお父さんが金田一京助さんで、
その方がアイヌ語の研究で有名な先生だったんですね。
文庫本などでも著書が手に入ります。
よろしかったら立ち読みでも。(汗)
Re: タイトルなし
つかりこさん へ
え?40年以上前?に行った?
ということは、つかりこさんは、40歳にはなっていらっしゃるわけで。
おおおお!
失礼しました~(^◇^) そういう話じゃないですね~(^◇^)
> 子供ながらも、和人との確執のことを知っていたので、
> ちょっぴり「観光的に観に行く」ことに申し訳なさ
> のような感情を抱いていたのを思い出します。
アタシでも、本等で和人との確執、悲しい歴史を知ると
つらいのに、北海道民としては、また強く、思われるところも
あるのでしょう。
白老町は、アイヌの方が多く住んでいらしたと聞きますし。
隣ですよね・・・
> 2020年には国立の民族博物館が開館しますので、
> ぜひ行ってみてください。(僕も行きたい)
> 僕の高校時代の同級生が招致に尽力していました。
ぜひ、行きたいです。
前のコメ返でも書きましたが、たぶん、下子は北海道から出ないで
一生を過ごす気がしますので、
また訪れることもあるでしょう。
2020年、もうすぐですね~
>
> どなたかがおっしゃっている通り、アイヌ民族って、
> 北海道特有の民族ではなくて、
> アメリカのインディオと同じように
> その昔、日本全土に住んでいた「ネイティブ・ジャパニーズ」の一派なのではないかと思います、僕は。
> いわゆる縄文人。
> その縄文人が、日本書紀とかの時代になって、
> 大陸や朝鮮半島から移住してきた人たち(弥生人)が
> 作った国々の勢力に端っこに追いやられて、
> 北は東北・北海道、南は九州南部や沖縄に住んでいた。
> その人たちの一部がアイヌなんじゃないかと
> 想像しています。
紹介した「アイヌ文化の基礎知識」に日本書紀に登場する
アイヌ人らしき人のことが説明されていました。
斉明天皇の時代、安倍臣比羅夫が討った蝦夷の名が
「サニクマ、イカシナ、ウホナ」
などで、それは、アイヌ語ではないかと思われる!というのです。
ただ、アイヌ人が、つかりこさんのおっしゃる「ネイティブ・ジャパニーズ」
なのかどうか、そこは言及されてませんでした。
考古学的には、住居の建て方が竪穴から平地に柱を埋め込むものへと変わった
12~13世紀、本州との交易が盛んになったことを
アイヌ文化の成立としているそうですが。
いやあ、つかりこ説、正しいかも。
でも、アイヌに文字が無かったから、後年、資料として読めるものがありません。
「端っこに追いやられちゃったよ~」という文書がもしあれば、
そうだったのかも、と思えるけれども。
>
> テレビのクイズ番組とかで、尊敬語とか謙譲語の使い方を
> 説明するおっさんに、金田一秀穂さんという方いらっしゃるでしょ?
> あの人のお父さんが、よく国語辞典のクレジットなんかで
> お名前を拝見する金田一春彦さんですわ。
> それで、そらにそのお父さんが金田一京助さんで、
> その方がアイヌ語の研究で有名な先生だったんですね。
> 文庫本などでも著書が手に入ります。
> よろしかったら立ち読みでも。(汗)
アイヌ文化の基礎知識、にも、金田一京助さんの研究について
載っていました。
アタシにも読めるかね?
難しいんじゃないかね?
と、つかりこさん、詳しいことを長~~い文章で教えてくださり
いつもありがと~ございますネ ('ω')ノ
つかりこさんがおっしゃる事を受け止め、本を読み返し、
非常に勉強になりました。
アイヌ民族が日本全土に住んでいたネイティブという意味ではなくて、
日本全土に住んでいた縄文人の北方の一派という意味です。
12~13世紀頃の文書に初めてアイヌの事が現れた
ということですよね。
考古学は、証拠のない憶測は認めないので、
そういうことになっているんでしょう。
弥生時代は紀元前10~紀元後3世紀頃とされているので、
それは大陸や朝鮮半島での民族争いや日本列島への渡来と
符号します。
縄文時代は、それ以前のハナシですので、
それ以前は日本列島全体に縄文人がいた
可能性がうかがえますよね。
文書がなく、または木や岩などへの記録があったとしても
日本は湿気や雨や川などの水気が多いので、
記録というものは腐食や侵食、摩耗されやすく
弥生時代のものでさえも残りずらいんだそうです。
その上、口承伝承となると、
紀元前10世紀以上も前の口承だって
風化してしまっているんでしょうね。
僕なんか、10年くらい前のことだって忘れて
伝承できませんわ。
まいど長くてすんません。
追加失礼
あ、僕が書いたことは「つかりこ説」ではないです。
たくさんの学者が「憶測」していることです。
ただ、証明されていないので浪漫譚になっている
ということです。
ほとんどの学問や科学って、
憶測や思いつきを証明するためにやるんですよ。
たくさん調べて学んで、自身の憶測や想像を信じましょう。
証明できるに越したことはないですが、
でも、既存の学術文書だって、過去の憶測で
過去に集められた限られた証拠で証明されたもの。
「とりあえずそういうことにしとこう」と決着をつけたものです。
現代の憶測と同様に、ハナシ半分にしときましょうね。(笑)
Re: 追加失礼
つかりこさん へ
追加までコメントしていただき、ありがとうございます。
コメ返は、一緒にさせていただきます。
頂いたコメントの内容的に、その方がいいかと<m(__)m>
証明されていない憶測や思い付きを信じるのは、
面白そうです。
信じたくて、証明することに熱心になり、
内容を深く追及し、学ぶことでしょう。
アイヌ文化について、憶測や思い付きを持てるほど
知識のないアタシは、つかりこさんお勧めの金田一京助さんの本を
読んでみるのも良さそうですね。
でも、興味がルーツじゃなくて、ほかに行く可能性が大きいわ。
わかんないけど。
ハナシハンブン、アタシ、大好きです。
ハナシハンブンな長いコメントも大好きです。(^◇^)