映画 「はじまりへの旅」 感想: 映画: きたあかり日記
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映画 「はじまりへの旅」 感想

2018年02月02日

冒頭、一家のジャングル生活の激しさに、父親の厳格な態度に

これは、子ども虐待の物語か!と、胸が苦しくなりましたが、

最後まで観たら、とても心あたたまる、良い映画でした。

普通の生活ってなんだろう。子育てって、どうすればよいのだろう。

子どもの成長って?親の役割って?  普通ってなんですか?

以下、激しくネタバレています。これから、この映画を観ようとされている方は

読まない方がいいです。


はじまりへの旅


ジャングルのような森の中で暮らす一家。キャッシュ家。

父親の厳格な教育方針のため、六人の子どもたちは皆、学校に通わず、

社会との接点を全く持たず、野生児のように育てられていました。


はじまりへの旅2


ナイフ一本で野生の鹿と対決し、殺し、調理して食べ、

断崖絶壁をロープで登る命がけの訓練をし、体力はアスリートなみ。

子どもたちはみんな、サバイバル能力バッチリに育っています。

また、子どもたちは難しい本、哲学書などを読み、チョムスキーについて議論し、

六か国語を話せる能力をも持っています。


そんな中、精神を病んで入院中のママが自殺したと知った一家は

その葬儀のため、森を出て、遠く(何千キロも!)の葬儀会場へ向かうことになります。

ママの父親(子供たちにとってはおじいちゃん)が、仏教徒だったママの意向を無視し

キリスト教的な葬儀を行おうとしているのです。

ママは、遺言で火葬を望んでいました。ママの望みをかなえてあげたい!


長い道のり。今まで知らなかった世界に接し、子どもたちは戸惑います。

子どもたちは、野生の鹿の調理方法は知っていても、コーラやホットドックを知りません。

同年代の友達と、楽しくおしゃべりをする術も知りません。

以前から、お父さんの教育方針に嫌気がさしていた次男は、

葬儀の際、おじいちゃんに会って、もうお父さんと暮らさない、おじいちゃんと暮らす!

と、絶縁宣言をします。

おじいちゃんは、子供たちを皆引き取って育てると、お父さんに告げます。

森での激しい訓練にあざだらけの子どもたち、学校を知らない子供たち、を

おじいちゃんはとても心配し、父親を非難します。

父親は、訓練と称して、スーパーマーケットで、子供たちに万引きの手伝いまで

させているのです。


子どもの意志を聞き、お父さんは、一人、森へ帰ろうとします。

そして、ラスト。

ラストが素晴らしい。


子どもたちは、結局、子供たちの意志で、父親と暮らすことを選ぶのです。

あの、反発していた次男でさえも。


そういえば、お父さんはいつも子どもたちに言っていました。

「納得のいく説明をしてくれて、それに同意できれば君のやり方に従おう」


クリスマスは祝わないけれど、チョムスキーの誕生日はお祝いする、

そんな風変わりな習慣などを、子どもたちに強制しているようでいて、

お父さんはいつも、子どもの意見を聞こうと言う姿勢を持っていました。

子どもが、自分の意見を自分の頭で考えることを促していました。

考えるために必要と思われる質問には、誠実に正直に答えていました。


知らず知らずでしょうか。

子どもたちは、自分で考えること、考えた結果、行動を起こすことを学んでいたのです。


ラストのラスト。朝食の風景。

はじまりへの旅3

「スクールバスが来るから、早く食べろ!15分で!」

お父さんが言います。

以前とは違って、建物の中で、テーブルの上で子供たちは食事をしています。

学校へは通わせることにしたのでしょう。

お父さんは、スクールバスが迎えに来る時間を気にしていますが、

子供たちは、お父さんの言葉など聞いていないような様子。

本を読み、自分の世界に没頭しています。


子どもたちはもう、父親の命令だけの世界にいるのではない、

父親の教育方針を土台にしながらも、自分の方針を固めつつある。

アタシは、そんなふうに見えました。


う~ん。文章にすると、平凡なんだけれども、映画で観ると、深く考えさせられるんよ。

欲を言えば、六人の子どものうち、2人くらいは、その意志で

お父さんと決別してほしかったなあ。

森でお父さんと暮らす子ども、おじいちゃんと暮らす子ども、それぞれで良いと

このお父さんに思わせてあげたかったなあ。

そうすれば、この記事も、違う角度から書けたかも。なんつって。





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コメント

あかりちゃん、この映画気になってたんだよ。
やっぱり観てみようかな。
きゃあ〜〜〜、そういうわけで
さーっと斜め読みしちゃいました。
はぁはぁはぁ・・・
↑ じっくり読んじゃいそうで
走り抜けるのに息が切れた★

 万引きまでさせるなんて、悪いことじゃないかと思うけど。それにあまりにも偏った教育でいいんだか悪いんだかわからないと言うのが正直なところです。
 でも、他でもないきたあかり様推薦なら、見てみようかな。

コメントの編集

極端

きたあかり様
こんばんは。

お父さんの教育方針もわからないではないですが、あまりにも極端で社会に適応できない子供たちになってしまうでしょうね。
社会とずっと隔離して生活というのは無理でしょう。
折角の6カ国語も使うところがないのではあまりにももったいないですね。

愛新覚羅

>父親の教育方針を土台にしながらも、自分の方針を固めつつある。

ウチの娘らもそうあって欲しいですv-15

ふむふむ

深いですねえ
親も生涯初めてのことに接し続ける訳で、、
元は一本の樹ですが、枝が伸び
違う方向へ行き、
花が咲き、実がなり
その種は、どこかで芽吹く。。。

さて、今日も一日がはじまりますv-218

Re: タイトルなし


 さとちん へ

 是非、是非、観てみて~。
 文章にすると平凡なんだけれど、なかなかどうして、 
 考えさせられる良い映画でしたよ。
 
 さとちんも気になっていた映画なんですね~
 気が合うようで・・ふふふ・・嬉しいわ。

 語り合いたい!笑

Re: タイトルなし


 ひねくれくうみんさん へ

 そうなの。
 あまりにも偏っている教育方針なんだけれど、
 子どもたちは最終的には父親のもとに帰ってくるのです。
 それが、良い事なのか悪い事なのか、それは一概には言えないと
 アタシは思いました。
 くうみんさんと同じだね。
 ただ、その家族にとってみれば、ハッピーエンドなのです。

>  でも、他でもないきたあかり様推薦なら、見てみようかな。

 アタシが紹介した本等を、読んでくださるくうみんさんに
 とても感謝しています。
 記事にした甲斐があるというもので、
 とても嬉しいです。
 ほんと、良い人です!くうみん師匠!

Re: 極端


aishinkakuraさん へ

 そうなの。
 お父さん、極端すぎてます。
 その極端に、子供たちが意見し、少しだけ、
 家族が社会に順応していくラストシーンになっている気がします。

 

Re: タイトルなし


 エルさん へ

 丁寧に細かく読んでくださってありがとうございます。
 エルさんの住むあたり、雪で大変だったのでは?
 そうでもなかったのかな?

> さて、今日も一日がはじまりますv-218

 親も生涯はじめてのことに接してる。
 今日の一日も初めての新しい一日ですね。
 
 エルさんの枝が延び花が咲き、実がなり
 エルさんのその種は、どこかで芽吹く。。。

 そんな気がします。

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