映画「幼な子 われらに生まれ」感想
2018年08月08日
再婚同士の夫婦と、それぞれの子どもたちと、元妻、元夫 の物語です。ネタバレ含む感想です。

信(浅野忠信)は 別れた妻に実の娘を託し、
自分は今の妻、 奈苗(田中麗奈) と、妻の連れ子である二人の娘、と一緒に
四人で暮らしています。
良き夫、良き父であろうとする信は、仕事より家庭。

誠心誠意、努力しますが、連れ子の長女の方、薫 は、ことごとく信に反発します。
奈苗の妊娠を機に、それはひどくなり、「本当のパパに会いたい」と言い出します。
悩む信と奈苗。本当のパパ、は、DV男なのです・・・。破綻しています。

連れ子の長女の方、薫の気持ちはとても良くわかるけれど、
血の繋がりは、とても大事で尊重すべきことなのだけれども、
それだけじゃあない、事情が世の中にはあって、
自分の気持ちも大事だけれども、他者の気持ちや事情も考慮すべきと思いました。
子どもだからと言って、その気持ちを全て優先させられないこともあるのです。
子どもに対してだけ書いてしまったけれど、これは親世代だって同じで、
親の気持ちや事情だけを子供に押し付けてはいけませんと思います。
お互いに尊重しあうって、難しいですけどね。
そこは譲れないってのがぶつかりあったとき、どうしたらいいのでしょう。
人はそれぞれ、個性があって、
自分の個性も大事だし、親も含めて、他者の個性も大事だし。
映画のラスト、こっから思いっきりネタバレですが、
薫は、どうしても信と暮らすことを受け入れられず、
だからと言って、実の父の元へ行くことも出来ず、
おばあちゃんの家で暮らすことになります。
薫の思いを、実の母の奈苗も、義理の父の信も、受け入れての結論です。
遠い将来、薫は、二人の思いやりをわかってあげられるでしょうか。
世間体じゃない、家族の数だけ家族の形があっていい。
メンバーみんなの気持ちを大事にしながら、前に進めればなあと思いました。
重松清さんの原作、読まなければ。また読むべき本が増えてしまいました。
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コメント
家族の問題とっても難しいですね。
もう随分前からですが、離婚が急激に多くなって
新1年生の1クラスの半分が
離婚しているという事を聞いたことがあります。
読み聞かせにも選書にも気を遣う事が多くあります。
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ややこしい
きたあかり様
こんばんは。
ややこしいのは性に合いません。
夫婦は離婚しないで長く愛し合うのが自分たちにも子供たちにも一番です。
愛新覚羅
Re: タイトルなし
nohohon さん へ
アタシも、絵本読み聞かせの選書、気を付けています。
東日本大震災で、家族を失った子供もいる小学校です。
なるべく、家族の登場しない絵本を選びます。
高学年ならまだ大丈夫かとも思いますが、低学年はちょっと。
悲しみを受け入れて強く生きることを、強いたくないのです。
難しい問題です。
読み聞かせ仲間で、そんな気の使い方をするのは、アタシくらいで・・
nohohon さんがきをつかっていらっしゃるのを知り、
なんだか、ホッとしました。ありがとうございます。
Re: タイトルなし
鍵コメさん へ
大変な思いをされましたね。
アタシも相当大変でしたが、その上をいきます。
そんな思いをしてきたのに、鍵コメさんはお母様に優しく、
そして強く、アタシにはとても出来ません・・・(´・ω・`)
Re: ややこしい
aishinkakuraさん へ
おっと、文章がややこしくて意味がわからん!という
ことかと思って焦りました~違いました、ふふふ。
縁があって夫婦となった二人が、長く一緒にいられれば
それに越したことは無いと思いますが、
世の中はややこしく、人間もややこしく、いろいろとある
場合もあります。
理想に生きるのは困難と・・・(´・ω・`)