川端康成 「掌の小説」 から 「化粧」: 本: きたあかり日記
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川端康成 「掌の小説」 から 「化粧」

2019年11月14日

朗読会のために、短い小説を探していて見つけました。
川端康成「掌の小説」 から 「化粧」
      ↑ 川端康成が20代の頃から40年余りにわたって書き続けてきた掌編小説作品集。



あらすじ

   主人公(男性)の家のトイレ窓と、隣の斎場(葬儀場)のトイレ窓が、
   斎場のゴミ捨て場となっている空き地を挟んで、向かい合っている。
   だから、こちらのトイレ窓から、斎場のトイレ窓がよく見える。

   ときたま、そこに、化粧をしている女を見かける。

   濃い口紅を引くところを見たりすると、屍を舐める血の唇を見たように、
   主人公はぎょっと身を縮める。
   主人公は、そんな女たちを、魔女、とも思う。

   ところが、その窓に、ただひたすら泣きじゃくっている17~18歳の少女を見かけた。
   少女の姿に、主人公の「女への悪意」がきれいにぬぐい取られていくのを
   感じられたのもつかの間、

   少女は、小さい鏡を持ち出し、鏡ににいっと一つ笑う

   主人公は驚き、謎だと思う。

あらすじ、終わり  短っ!




葬式という、悲しみの場でも、化粧を忘れない女たち、さんざん泣いた後に、にいっと笑う少女、主人公には、女とは、とても理解できない 生き物なんだろうと思う。良いとか悪いとか、そういうところとは別の世界の上にありそう。

アタシも、化粧、という習慣について、よくわからないと思うこともある。美しくありたいと願う気もちを、なぜいつも尊く優先させられるのか。自分のなかでも、他人からも。。。でもその分からなさは、この主人公が、少女の笑いを分からないのと同じなのだ。ようするに、分からないのだ。

自分ではない誰かの、癖とか、思想とか、常識とか、は、ぎょっとするようなものが、あることもあるんだろう。相手からすれば、それは当たり前のことなのかもしれない。お互いに、分かってない。

もやもやとした、でも、なぜか、一本筋を通してもらったような小説だった。
なんだか、スッキリ気持ち。

女性に驚く主人公、なんだかかわいいなあ。




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コメント

きたあかり様
こんばんは。

なんとなくわかります。
私も家内より飼っていたオス犬の方が自分に近いと思ったことがたびたびあります。

愛新覚羅

 そうかな~、そんなことがあるのかな~。かなりデフォルメしているんじゃないかな~。

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いつも美しくありたい。
化粧に限らず、皆そうなのではないでしょうか?
勿論男性だって。

コメントの編集

人間の本来の姿が、その窓から見える気がしますね(^^)
凄い着眼点で攻めてきますね~
ん~奥が深い(-_-;)

Re: タイトルなし


aishinkakuraさん へ

 えええ、奥様よりもワンコの方がご自分に近いとは!
 でも、わかる気もします。
 では、猫の場合はどうでしょう。鶏は?ライオンは???

 アタシは、メス犬と自分が似ているとは思わないなあ。
 メスゴリラとは似ている気がします。容姿が・・・笑

Re: タイトルなし


 ひねくれくうみんさん へ

 いや~これは小説ですから!実際にあった話かは分かりません☆
 でも、ありそうな話ではあると思うけどなあ(@_@)


Re: タイトルなし


 chococake55さん へ

 はい。アタシもそうです。ほとんどの人がそうだと思います。でもそれって不思議に思うんです。なんでだろう?って。
 そして、その気持ちが、ちゃんと大切に思ってもらえるのが、また不思議なんです。
 変?  (^_-)-☆

Re: タイトルなし


 がちゃぴんさん へ

 奥が深いような、深くないような、アタシにはわからないけれど、おっしゃるとおり、着眼点が凄いと思います。記事にはしなかったけれど、文章がまた名文で、きれいなような、おどろおどろしような、怪奇小説のようでもあります。

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