良い一日ですか?: 本: きたあかり日記
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良い一日ですか?

2014年06月10日

上の娘がアタシのために通う高校の図書室から本を借りてきてくれた。

彼女の通う高校の図書室は生徒からのリクエストで

話題の新刊などをどんどん取り揃えてくれるのだ。

娘はアタシの好きそうなのをリクエストし、家に持ってきてくれる。

生徒のための図書室なのに、親が読んでいいのかっ??

すみません。でも、娘も読んでますから・・・・。



と、その本は村上春樹氏の「女のいない男たち」である。



順番待ちしている人がたくさんいるんだからっ早く読んでよっ

と娘が言うので、急いで読む。

今、ムーミン読んでいるんだけど、それはとっても

時間がかかるので、ちょっと置いておいて。


読了後の第一の感想は・・・・・




これを高校の


図書室に置いていいんでしょうか・・・・



いいんでしょうね。

順番待ちがたくさんいるって・・・・。

高校生がこれを読んでどう思うのか聞いてみたい。






女に裏切られたり、女をうまく愛せなかったり、

また、女を失うことを恐れ哀しくなったりして、

登場する男たちは複雑に悲しむ。


対して、女たちは、潔くきっぱりとしている。

亡くなった妻の不貞の理由を悩む俳優に

専属運転手の女は

「そういうのって病のようなものなんです。頭で考えても仕方がありません。

 やっていくしかないんです」

と断言する。



この小説は男側から描かれているので、女の裏側の複雑さを

ただ意図的に描かないだけなのかもしれないけれど。

どうなんだろう。わかんない。



登場する女たちの容姿や知性、服装などを

男の視点でいちいち説明し、品定めする文章に

女性としての劣等感を洗い出されるようで、それも気分悪い。

ねらってるのかとも思う。どうなんだろう。それもわかんない。

「1Q84」の青豆もそうだっけ?



で、男たちの苦しみ方、それぞれ孤独に冷たくって、

ぐちゃぐちゃにからまった縫い糸みたいな感じで、ほどけないし、

もう原型をとどめていないんじゃないかと思える。

折り曲がりすぎて出発点はどこでしたかという感じ。

ひとつの悲しみが、ほかのさまざまな感情に波及して、

融合して、拡大していく。

なんでそうなっていくかね。男心はわかんないなあ。

オンナへの品定めは単純なのに、それを受けての自分の感情は

繊細で複雑なのねっ。ふ~~~~ん。



はい、うん、そうなのね、わかんないなあ。

アタシが未熟ものだから?

アタシはわけわかんなくなって、すっかりせつなくなり、急に




ハリウッド痛快アクション映画をみたくなってしまい、



「RED」見ちゃった。




ブルース・ウィリス、モーガン・フィリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン!

メンバー見ただけで幸せ な気分になるでしょ。なるなる。

みんな、それなりのお年だと思うけど、かっこいいわ~。

元CIA職員で、もう年金生活しているブルース・ウィリスが、

悪人と戦うという、非常にわかりやすい内容で、

自分を「じじぃ」と言った若造をブルース・ウィリスががんがんやっつけるのが気持ちよかった。

リターンズも見なくちゃあ。

すっきり、わかりやすいわあ。


あ、ムーミンの続きをまず読もう・・・


女のいない、も、ムーミンも、REDも、刺激的で素敵でした。

良い一日でした。




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コメント

 よくそんな本を高校が取り寄せてくれましたね。
 ひょっとして先生が読みたかったのかも。
 村上春樹はノルウェイの森の著者でしたっけ。この本あまりにも有名ですが、簡単にマグワってしまう所がどうも違和感あって…
 私の文学的センスがないのかしら?

コメントの編集

いい娘だ。

おかーさんのためにわざわざ新刊リクエスト?


なんちゅういい子でしょう。

うちの息子なんて文芸部だから、図書館に入りびたりなのに、そんなことこれっぽっちも思いついていないぞ。

Re: タイトルなし

ひねくれくうみんさん

 コメントありがとうございます。

 そうです。そのとおりです。アタシも違和感がありました。
 アタシだけかと思ったらくうみんさんもなのねっ良かった。
 ひょっとして、世の中でくうみんさんとアタシだけがそう思うだけで、
 世の中みんな、そういう行動は「ふつう」なんでしょうか?
 おじさんに聞いてみてください。

Re: いい娘だ。

ぢょん・でんばあさん

 コメントありがとうございます。

> なんちゅういい子でしょう。

 いい子?かなあ。空き巣が入った後のようなあのとんでもなく汚い部屋を何とかしてくれれば・・・
 そのほうが・・・

>
> うちの息子なんて文芸部だから、図書館に入りびたりなのに、そんなことこれっぽっちも思いついていないぞ。

 言ってみるといいと思います。
 同じ本を読んで感想を言いあうと、そのあまりの違いに楽しめます。

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Author:きたあかり
ご訪問ありがとうございます。
夫が単身赴任中で、下の娘と二人暮らしのパート主婦です。暇なはずなのに、なぜか毎日忙しい。謎です。
日々の平凡な家事の事、読んだ本や観た映画のこと、趣味の朗読や絵本読み聞かせのこと、などを記事にしています。

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