高田郁 「みをつくし料理帖 八朔の雪」: 本: きたあかり日記
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高田郁 「みをつくし料理帖 八朔の雪」

2020年02月17日

ひねくれくうみんさんの ブログ記事で知りました。高田郁「みをつくし料理帖」

みおつくし


神田御台所街の料理屋で店主に店を任されている 澪(みお)。
故郷大阪の味が、江戸の人々に受け入れられないことなどに苦労しながらも、人々の人情に支えられ研鑽を続けていく、、、というお話です。
NHKでドラマにもなりました。

みおつくし3

みおつくし2


ヒロイン澪は、大阪の水害で、わずか8歳の年に両親を亡くします。大きな料理屋「天満一兆庵」を営む夫妻に拾われ奉公人となりますが、その料理屋も火事で消滅。息子を頼って江戸に行く夫妻に付いては行ったものの頼みの息子は行方知れずだった。。。

不幸に続く不幸。なんですが、お話の折々、人々の人情に、また、心が折れそうになりながらも頑張る澪に、心があったまりました。

たとえば、澪がお稲荷さんにお供えした油揚げがいつの間にかになくなっていることを不思議に思うシーン。

「神狐はんが食べはったん?」
(中略)
見知らぬ誰かの食の情景に、澪の作ったものが混ざる。それを思うだけで、澪は胸の奥がじんと痛いような温かいような、不思議な感覚になる。
何かを美味しい、と思えれば生きることができる。たとえどれほど絶望的な状況にあったとしても、そう思えればひとは生きていける。そのことを澪は誰よりもよく知っていた。
---美味しいものを作りたい---



美味しい料理の描写も良くって。心がほっこり。たとえば、澪が勉強のため日本橋の高級料理屋「登竜楼」に行き、吸い物を食すシーン。

ほどなく運ばれてきた椀は、龍蒔絵の吸い物椀。下から包むように触れる。漆の質感で、澪は店主の器選びの確かさを思った。
「ああ」
 蓋を取った瞬間、上品は鰹の香りが広がる。つる屋で嗅ぎ慣れた濃厚な鰹出汁の香りとは全く別物だ。奥ゆかしく、そのくせ、うっとりするほど芳しい香り。
 澪は夢中で椀に唇をつけて、その汁を吸った。口に含むと、鰹のほのかな香りが鼻へと抜けていく。ゆっくりと飲み込む。途端、澪は瞠目した。なんと抑制の利いた爽やかな味だろう。これが鰹出汁の本当の味なのか。



雑多な日常に硬くなった心をほぐしてくれるような、秀逸な小説でした。シリーズで何冊も出ているようなので、次を図書館予約しなければ!(^o^)丿




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コメント

こっちの図書館にもあるかもしれないから、探してみます。

きたあかり様
こんばんは。

澪つくしって連ドラにありましたね。
題名は覚えていますが連ドラは観ていないので内容は知りませんでした。
家庭には恵まれなかったのですが周りの人々には恵まれていたのですね。
そこが江戸っ子のいいところなんでしょうね。
喧嘩っぱやくてオッチョコチョイですが気は優しいですから。

愛新覚羅

Re: タイトルなし


 みのじさん へ

 え~!そちらの図書館に日本の小説もあるんですね!すごい!
 ぜひぜひ~料理上手なみのじさんなら、登場する料理、作れそう!(^o^)丿

Re: タイトルなし


 aishinkakuraさん へ

 そう。人情話がしみるんですよね~。澪ちゃんの頑張りもすがすがしく、良いです(*^-^*)
 教授は、文章を読むのがあまりお好きではないようなので、NHKでまたドラマ化したら、ぜひ、そちらをごらんください!

ドラマ、好きで見ていました。
原作は読んだことないです。
食べ物が出てくる話が好きですi-239

面白いでしょ?

 おじさんの趣味だけど、料理がおいしそうなので作りたくなります。
 悪人も出て来るから、そこそこ私の趣味も満たされる。

コメントの編集

Re: タイトルなし


 ウーロンパンダさん へ
 
 ウーロンパンダさんもドラマをご覧になってましたか~。原作も良いですよ~。アタシも、食べ物が出てくる話、大好きです。ムーミンシリーズとか。ムーミンママが寝起きに作るパンケーキの美味しそうなことよ~~~ららら~♪

Re: 面白いでしょ?


 ひねくれくうみんさん へ

 面白いですぅ。料理が美味しそうなのも良いし、人情が良いのよね~今、「銀しゃり」を読み終え、みをつくし料理帖の第二巻を読んでいるところです。13歳の少女が、雇い主にスパイを命じられて苦しむシーンなんて、泣いたわよ!

>  悪人も出て来るから、そこそこ私の趣味も満たされる。

 くうみんさん、悪人がお好き?

ドラマの話題が出たのでコメントさせていただくと、1980年代にはNHKの朝の連続ドラマとして放映されていました。
そのときの主演は沢口靖子さんです。
共演者には柴田恭兵さんと、まだ無名だった川野太郎さんらがおられました。

川野さんは沢口さんの相手役だったのですが、物語の途中で戦死。
それをきっかけに沢口さんは柴田さんと結婚したのですが、その後にひょっこりと川野さんが帰還。
その後、変な三角関係になっちゃったんですよね?
実はこれ、本当は川野さんが戦死して終わる予定だったのが、川野さんがあまりにも人気が出てきたので、物語の途中で川野さんを復活させちゃった、というエピソードがあったらしいです。
このエピソードに関しては、昔、川野さん本人が『徹子の部屋』で語っておられたのを覚えています。
私もあのドラマは、ほとんど惰性で見ていたのですが、たしかにあの川野さんの帰還には、ちょっと違和感を感じていました。

Re: タイトルなし


 かんたさん へ

 NHKの朝ドラ「みおつくし」ですね~!なつかしいです。
 当時、アタシは見ていなかったのですが、大ブームになったのは覚えています。
 なるほど、川野太郎さん、そんなに人気が出たのですね。
 復活させるとは、NHKもやりますね。

 かんたさんは、ドラマにもお詳しいですね。
 「徹子の部屋」のお話も覚えていらして、記憶力も良いですね。うらやましい。
 ('ω')ノ

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