フレッドリック・バックマン著「ブリット=マリーはここにいた」
2021年06月08日
知人が勧めてくれた本です。「ブリット=マリーはここにいた」その勧め方が、こうですよ。
「この本の主人公、あかりにそっくりなのよ。努力が独特 な 様が!」
努力が独特って、何だよ! (`・ω・´)
ということで、気になって仕方が無く、当然、読んだわよ。 勧め方がうまいなあ
フレッドリック・バックマン著「ブリット=マリーはここにいた」

舞台はスエーデン。
ブリット=マリーは、結婚して40年、ただいま63歳。
ずっと夫と夫の連れ子たちの世話をすることのみに、人生を費やしてきた。
夫は、ブリット=マリーが作った食事をおいしいと言ってくれたことが一度もないし、それどころか、「お前はイケアの家具も組み立てられない」と馬鹿にするし、さらには「お前は社会不適合者」と罵る。
そんな暮らしでも、ブリッド=マリーは夫を愛し、家事を完璧にこなしてきた。
しかし、夫が浮気相手の女性のところで心臓発作を起こし、
その浮気相手から電話がかかってきたことで、彼女は人生を変える。
「今までだって、ずっと気がついていた。気がつかないふりをしてきた。でも、こんなにあからさまにされたら、もう、我慢できない」
彼女は家を出、40年ぶりに仕事を探す。職業紹介所から紹介された、ユースセンターの管理人の職になんとか就くことが出来た。戸惑うことばかりだったが、突然、その土地の子供サッカーチームのコーチを頼まれる。なぜか、子供たちに慕われていくのだ。
彼女の運命はいかに!???
さて、このブリッドマリーさん、かなり変な人として描かれています。
職業紹介所でお茶が提供されると(スエーデンでは職安でお茶が出るのか!)、
コースターが無いと文句を言います。
カップを直にテーブルに置くのは許せないのです。
こだわりが強い。
ほかにも、夕食は必ず6時きっかりじゃなくちゃいけないし、
カトラリーケースのナイフフォークスプーンは、順番にならんでいないといけないし。
そのこだわりは、鋼鉄より堅いのです。
アタシ、そんなに自分の主義主張が強かったかなあ。
努力が独特って、どういうこと?
以下、激しいネタバレなので、一応、追記に書きます。
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強いて言えば、迎えに来た夫への対応が、絶妙だったかしら。
ブリッドマリーは、夫の元には帰りません。
元の暮らしに戻りたい、生活を変えるには歳を取り過ぎている、
と思い、最後の最後まで迷いながらも、
誰かのために自分がいるのではなく、
自分のために自分の存在がある状態を選びます。
アタシもそうするね!
夫は、浮気のことは謝るのだけれど、
ブリッド・マリーが、誇りをもってやってる、今の仕事を馬鹿にして
「たいした仕事じゃないから、辞めて家に帰るべき」なんて言うんだよ。
花を持って迎えにきても、絶対に帰らないわよ。
長年愛してきた彼への決別が、努力、ってことかなあ。
自分の主義を貫く意志。
コメント
きたあかり様
こんばんは。
小説とはいえ63歳で良く職がみつかりましたね。
「浮気相手の女性のところで心臓発作」
死ななかったのでしょうか?生命保険くらいは
手に入ればよかったのに。
前の記事のコメントに月亮代表我的心の
URLを書いて置きましたので聴いてくださいね。
愛新覚羅
主人公と同じくらいの年代です
夫に愛人?なさぬ仲の子供たちの世話をしていたのに、アンビリーバボーです。私もこんな奴、捨ててやるわい。
この方がきたあかり様に似ている?きたあかり様、なんてご苦労なさったんでしょうか。
似てるの?
ずっと旦那様の連れ子をお世話してるなんてとっても素敵な奥様ですよね?
私にはできないことです。
それなのに、旦那は浮気だなんて、
そりゃあ、許せない。
なんか、ちょっと続きが読みたくなってきた。
きたあかりさんに似ているって、本を読まれて何処が似ているのか思い当たりました?@@
ん~、63歳で職を探す。
その気になれば?いや、食が良く見つかりましたね。
>>誰かのために自分がいるのではなく、
>>自分のために自分の存在がある状態を選びます。
その誰かが自分にとって本当に大切な誰かでなければ誰でもそうすると思いますが。
どの辺がきたあかりさんに似ていたのか、私も知りたいです(笑)。
この本を映画化した『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』を一年前に観ました。
あかりちゃんに似ているとお友達が言ったのは
不平不満があっても淡々とこなしてきた我慢強いところじゃない?
ブリッドマリーさん63歳・・・よくぞ決断したと思うし、
何歳であろうと気づいた時には行動した方がいい!
とは思うけど、私に言わせれば気づくの遅すぎるなぁ。
Re: タイトルなし
aishinkakuraさん へ
夫は、死ななかったのです!ったく!
元気に復活したようです。
しかし、このブリッド・マリーさんは、なぜかお金には困っていないのです。
働くのも、孤独死が怖いから、という理由なのです。
スエーデンって国がよく分からない(*_*)
>前の記事のコメントに月亮代表我的心の
URLを書いて置きましたので聴いてくださいね。
は~い☆ 聞きましたよ~☆
教授の甘い歌声、素敵でした。
教授、テレサ・テンもお好きなんですか?
Re: 主人公と同じくらいの年代です
ひねくれくうみんさん へ
いや、アタシは、夫の浮気相手から電話かかってきたなんてことはないんだが。笑
>私もこんな奴、捨ててやるわい。
でしょでしょ~~~ !
自分の妻を馬鹿にし続けるって、神経が分からない。
浮気相手さんにも、そんな男を相手にしない方がいいと言いたい!
Re: 似てるの?
わんわんママさん へ
家事が好きみたいなんですよね。
つらいことがあると、ひたすら掃除する って場面がありました。
でも、夫は評価してくれるどころか、馬鹿にして、さらに浮気!
そうでしょそうでしょ!許せん!
>なんか、ちょっと続きが読みたくなってきた。
翻訳のせいなのか、何を言っているのか、意味がわからないところが多々ありましたが、ところどころ、胸が痛くなるような切ない場面あり、涙ぐむくらい暖かい気分になる場面あり、で、お勧めです。読んでみて~☆
Re: タイトルなし
ぽっちゃり婆さん へ
どこがアタシに似ているのか、勧めてくれた人にメールで聞いてみましたが、返事がありません。笑
>ん~、63歳で職を探す。
その気になれば?いや、食が良く見つかりましたね。
取り壊し予定の公共施設の管理人で、数ヶ月後には必ずクビ。という職です。
にしても、よく見つかりましたね~
Re: タイトルなし
怪しい隣人さん へ
>その誰かが自分にとって本当に大切な誰かでなければ誰でもそうすると思いますが。
誰でもそう出来る社会であってほしいと思います。
スエーデンではどうか分からないけれど、今の日本でだって、
女性は家庭のために自分を抑えることを求められることが多々あります。
ブリッド・マリーさん、家出したから、夫のために生きることが突然停止となり、もぬけの殻状態になったのですよ。自分がどこにいる何者かってのが分からないような。
>どの辺がきたあかりさんに似ていたのか、私も知りたいです(笑)。
知りたいとおっしゃってくださりありがとうございます。(^-^)
メールで聞いてみたのですが返事がありません。
今度会えた時に、問い詰めたいと思います。笑
Re: タイトルなし
さとちん へ
そうなのよね。映画化されたのよね~!って昨日知ったんだけど。
TUTAYAにあるかしら。
我慢強い?そ~言われればそうかもしれない。東北魂か!笑
気づくのが遅い、ホントにねぇ。
夫のことを心から愛していたから、気がつかないようにしていたのかもね。
性格上、いつもの暮らしを継続するのが好き、だし。
でも、映画と少し内容が違うのかな?
ああ、映画を観てみないと!
さとちんとしては、映画は面白かったかな??