「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ著: 本: きたあかり日記
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「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ著

2021年10月25日

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
2019年に話題になった本。図書館に予約してて、やっと順番が来ました。
読めるまで、に、にねんかかっている!  

ぼくはイエロー



英国在住で、イギリス人を夫に持つ著者が、
中学生の息子の学校生活を通し、イギリスの社会を語ります。

息子は、名門カトリック小学校から、公立中学に進学しました。
公立中学には、
カトリック小学校では見られなかった、複雑な差別思想がまん延していました。

保守党政権が始めた大規模な緊縮財政は、貧しい層を直撃し、
困窮家庭の子供は着るものにも食べるものにも事欠き、
教師がこっそり援助する始末。
その貧しさを、経済的には成功した移民家庭の子供が馬鹿にします。

筆者の息子は、時に自分も差別を受けながら(顔がアジア系なので)
母親や教師などと話し合いながら、いろいろを経験し、
素直に成長していく、、、、

というお話。

イギリスって、こんな現状なのね!と驚きましたし、
親子で、多様性(LGBTQ)についての話や、差別用語の話などを
じっくりしているのにも驚きました。

お国柄なのかもしれないけれども、
こんな、親に対して素直な中学生っているのかと、
ちょっと戸惑いました。

この息子ちゃん、歌は上手いし、水泳は得意だし、学級委員もやるくらい人望があるし、理想の中学生息子。なんだかなあって、なんでモヤモヤするんだろう。子育ての現実は、たまに親子でぶつかりあったりすることもあるんじゃないかって思うから?そのハテナ感で、描かれているイギリスの現状についてまで「ホントかな~」って思ってしまいました。

アタシが、疑り深いだけだね。きっと!




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コメント

あ、この本、文庫本になったので読んでみようかと思っていたところです。
今、続編も出ていますよね。
そうか、そんなに素直な息子くんなのね。
ちょっと考えていたイメージと確かに違うね。
モヤモヤ・・・良い子もそうでない子も
この年頃はモヤモヤするものなのかな〜?

なぜだろうね

差別発言は、どういう心境の際に発せられるのか。上下階級などの縄張り意識なのか、能力差による嫉妬からだろうか。学力の実力差とか見掛けによる劣勢とか。思うに、その発信者は己の価値を下げているだけではないだろうか。それを気付かせてくれる何かがあれば…、と思う。
映画などでよくあるシーンですが、子供同士の諍いがあっても、最後は当人同士が心を触れ合わせ、絆が深くなっていく…。
これを信じたいですね。親の立場では、とても難しいでしょうが。

きたあかり様
こんばんは。

イギリスには貴族社会があるし、騎士道もありますよね。
日本とは違うと思います。
ただし、イギリスの支配階級は有事には進んで困難に立ち向かう
と聞いたことがあります。
戦争にも進んで出陣するそうです。
その辺が偉ぶってばかりいる他の国とは違うようです。

愛新覚羅

今日のNHKのニュースで子供に読ませたい本の中にこの本が紹介されてちょっと読んでみたいと思いましたが、理想は儚く現実は虚しいものであるって感じな本のようですね。

何だかんだ言っても、日本は住みやすい国なんでしょうね。

ご無沙汰してます。

こんばんわ。
この本話題になりましたよね。
いつも感心するのは、きたあかりさんはホント本をたくさん読みますよね。その分知識もたくさんあるんだろうなーって、密かに思っているわたしです。

いろんな面で日本は遅れていると、思うよね(^_-)-☆

Re: タイトルなし


 さとちん へ

 そうなのね、文庫本になったのね。続編、本屋さんの平台に並んでいるのを見ました。人気あるのね~。
 そしてそう!あまりに良い子なのよ。
 中学生って未熟でしょ。まだ子供だよ~。たまには変な発言しちゃったり、理由無く親に反抗したりしないのかと思ったの。
 イギリスの中学生は違うのか!

Re: なぜだろうね


 一水さん へ

 この本によると、差別的な発言や思想は、経済的に余裕のある上流階級よりも、そうではない、苦しい家庭にまん延しているそうなのです。そしてそれは、教育が行き届かないための無知に原因があると。経済的に余裕があると、子供の教育にお金をかけられるけれども、余裕が無い家庭では、子供に教育を受けさせられない。ほったらかし。
 日本でも、「親ガチャ」なんていう言葉が言われていますね。悲しいですが、親の経済力で子供の未来が制限されるのは現実のことなのでしょうか。

>映画などでよくあるシーンですが、子供同士の諍いがあっても、最後は当人同士が心を触れ合わせ、絆が深くなっていく…。
これを信じたいですね。

アタシもそう思います。

Re: タイトルなし


 aishinkakuraさん へ

 この本にも、ボランティア活動にせいをだす助け合い精神がたくさん描かれていました。
 アタシの住むこの田舎にも「フードバンク」の事務所がありますが、どれだけの人が知っているのかと思わされます。支配階級じゃない普通の自分も、何か出来たらなあ。

Re: タイトルなし


 怪しい隣人さん へ

 日本も、貧困家庭について問題視されていますが、イギリスは緊縮財政でこんなにもひどいのかと思いました。貧しい家庭の子供の多くは、一足のスニーカーが欲しいために、クスリの運び屋をやるというとこでは、切なくて泣きそうに・・・。
 ぜひ、読んでみてください。

Re: ご無沙汰してます。


 わいわいにゃんこさん へ

 ご無沙汰してました~。
 きっとお忙しくしていらっしゃるのでしょう。寒くなってきましたが、お元気でお過ごしですか???
 さて、
 そんな、アタシは、たまに本は読みますが、すぐ忘れてしまいます。知識、無きに等しいです。わいわいにゃんこさんは、お仕事され、行動力もあり、すごいなあと思っています!

Re: タイトルなし


 銭右衛門さん へ

 遅れているというか、もっと、年金とか健康保険とか税金とか、貧困の問題とか、世界の紛争地域のこととか、そんなことをキッチリ義務教育で教えるべきだと思いました。若い世代の投票率、あがるんじゃないか!き~!

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Author:きたあかり
ご訪問ありがとうございます。
夫が単身赴任中で、下の娘と二人暮らしのパート主婦です。暇なはずなのに、なぜか毎日忙しい。謎です。
日々の平凡な家事の事、読んだ本や観た映画のこと、趣味の朗読や絵本読み聞かせのこと、などを記事にしています。

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