さらば、わが愛 覇王別記: 映画と本: きたあかり日記
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さらば、わが愛 覇王別記

2023年08月27日

映画「さらば、わが愛 覇王別記」
レスリー・チャン没後20年特別企画として4Kで上映されてたのを見てきました。

さらばわが愛
↑ レスリー・チャン演じる程蝶衣

1920年、孫文の国民党結成直後くらいから、文化大革命後までを生きた、京劇の役者さんの物語です。
親から京劇の劇団に売られ、生きるか死ぬかくらいの厳しい折檻で京劇を仕込まれ、芸を極めていった先にあるものは、めまぐるしく変わる権力者層に翻弄されて、人間性を破壊されて、、、の日々。

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程蝶衣(レスリー・チャン)は、兄弟子の段小楼(チャン・フォンイー)をずっと愛しているのだけれど、段小楼は女郎の菊仙と結婚してしまうの。恋の嫉妬に狂う程蝶衣の絶望の艶っぽさといったらもう!

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んでもって、原作本も読んでみました。

书
↑ すごいわ。仙台市図書館。すぐ借りられた!ちなみに三日で読了。

中国語を一回英語にして、それを日本語にしたらしく、ぎこちない箇所もありましたが、十分の迫力ある小説でした。

日本軍の前で京劇を演じたことを批判され、裁判にかけられた程蝶衣のセリフを引用しますね。

「誰に強制されたわけではありません」彼は頑固に言い張った。「わたしの自由意志でうたったのです。わたしは京劇を愛しています。京劇がわかる人なら、誰のためにもうたうつもりです。芸術に国境はありません。そして青木大佐は京劇の通でした。おそらく大佐のような人は京劇の芸術を日本の津々浦々にまで広めてくれるでしょう。





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コメント

あかりちゃん、こんばんは!レスリー・チャン聞いたことあるようなないような。あかりちゃんは、どんどん中国に魅せられて行くみたいね。一度是非とも中国に行くべきだと思うよ。

ま~、中国の映画を見に行かれたのですか?@@
私は、一度も見たことはありませんが、このような京劇の役者さんの絵はよく見ます。(中華のお店で。^^)綺麗ですよね。
ところで、本も読まれた、それも3日で?@@凄いですね~。

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きたあかり様
おはよう御座います。

1920年あたりから文化大革命のあたりまでというと中国の激変の時代ですね。
こんな時期に生きるのは大変だったろうと思います。
農民ならまだしも役者は目立ちますので苦労したのでしょうね。

愛新覚羅

中国の映画はいいけど

文化大革命とか、ひどかったらしいよ。
20代の頃、中国からの留学生と知り合ったんだけど、想像以上のひどさに驚きました。
そのうち天安門事件が起こり…
あの国、めちゃくちゃ。
あ、だけど、映画や京劇は別よ。

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Re: タイトルなし


薫子さん へ

 一生に一度は中国旅行に行ってみたいのだけれど、今の社会情勢ではもう無理。
 今後、関係が改善してくれることを祈るのみ。

 同じアジアの国、漢字という文化も共通しているのに、悲しいなあ。

Re: タイトルなし


 ぽっちゃり婆さん へ

 映画が良いと、本はがっかりというケースが多いのですが、この小説はとても良かったです。
 三国志はなかなか進まないのですが、これは一気にいけました!

Re: タイトルなし


 aishinkakuraさん へ

 そう。激動の時代で、主役の二人はなんとか生き延びましたが
 命を落とした登場人物も多かったです。
 子供のころから必死に修行して身に着けた一流の芸が、社会情勢のために壊されてしまう様子が悲しかったです。

 

Re: 中国の映画はいいけど


 ひねくれくうみんさん へ

 その留学生の方、きっと大変な目に遭われたんでしょう。
 恐ろしいことです。
 映画にも描かれていましたが、実際に経験するとなると・・・。

 今後もどうなっていくのか、恐怖です。

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Author:きたあかり
ご訪問ありがとうございます。
夫が単身赴任中で、下の娘と二人暮らしのパート主婦です。暇なはずなのに、なぜか毎日忙しい。謎です。
日々の平凡な家事の事、読んだ本や観た映画のこと、趣味の朗読や絵本読み聞かせのこと、などを記事にしています。

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