ママはレスリング・クイーン
2014年09月18日
この映画、始まって10秒で世界に入っちゃいました。フランス映画にもかかわらず。 アレ?
おしゃれです。強烈です。最高です。
笑って泣いて、茫然自失。
ああ、映画が好きで良かった!
こんなに胸躍る思いができるんだもの!
映画「ママはレスリング・クイーン」

フランスの田舎町。
とあるスーパーマーケットのレジ係として働き始めたローズは、
事情があって最愛の息子と離れて暮らしている。
息子に会いに行っても、心を開いてくれない。
まともに口をきいてもくれない。
悲しむローズは、息子の気を引くために、
息子の大好きなプロレスを始めることにした。
(息子がプロレス好きだからって、自分がプロレスを始めるのがすごい)
スーパーマーケットの仲間たちを誘ってチームを結成、
猛特訓後、メキシコ最高プロレスチームとの対戦が決まる・・・
平凡で若くもない女性が、一念発起して何かをやりとげるっていうのは
イギリス映画「カレンダーガール」
(田舎町の女性たちがヌードカレンダーを作る話)
とよく似ている気がしたけど、
こちらはこちらで、中年女の心を打つツボをよ~~~く心得てる脚本で、、、
やられました。
数か月の練習で、アマチュアが突然プロと試合できるわけないだろっ
という、ごく常識的な突っ込みは、この映画に関しては無粋。
いいの。アタシが許します。
プロレスをはじめた事情を抱える女性たちが、仲間同士で励ましあい、
また、町のみんなに応援されて
人生へもプロレスへも、満足感達成感を獲得していくストーリーが素敵で、
いちいち涙よ!
困った女たちの困った心情が、等身大で、
セツセツと感じられて、胸が苦しくて、どきどきする。
全てを紹介してしまうと、アレなので、一個だけ紹介すると、
たとえば、メンバーの一人、
スーパーの肉売り場で働くヴィヴィアンは、
見た目は怖いんだけど、ホントはかわい~❤のが好きな女。
だから、プロレスでは悪役はやりたくなくて、
大草原の小さな家のローラのようなイメージで良い人役をやりたかったんだけど、
容姿が容姿だから、おめ~は悪役だって、コーチしてくれる人にきつく言われてた。
でも、そんな時、幼い少女に突如、
「サインして!あなたの悪役は超かっこいい!大好き!」
と声をかけられる。
ヴィヴィアンは、どう思っただろう。
肉屋で働くことを両親に反対されても自分の意志を貫いたように、
今回も「悪役は嫌だ」を貫くのだろうか。
それとも、少女の意見を取り入れ、自分の容姿を悪役に合うと認めるのだろうか。
アタシはヴィヴィアンの気持ちを思うと、胸が苦しくなり、
本筋とは違う部分なんだけれど、泣いてしまった。
それでね、、泣けるだけじゃなくって、笑えるのもスゴイんよ。
ラストのメキシコ戦、圧倒的ダイナミックどどど迫力プロレスシーン。
やっと少しだけ心を開いてくれた、今日の試合を見に来てくれいる息子に、
絶対いいところを見せたい主人公ローズ、
でも、メキシコの選手の方も、
子供たちが見に来ていて、いいところをみせたいのだった。
「息子が来てるの。勝たせて頂戴!」
「こっちだって同じだよ!(負けらんないわよ)」
おお、
母親の「子供にいいところ見せたい」心は
万国共通。
負けないわよ~~~~
ぎぇ~ぐわ~どかんどかん。
子どもにいいところみせてやる~~~~
何て素敵なオンナ心、というか、ハハ心。
どっちもがんばれ~。ハハ ハハ ハハ ハハ ハハ 母っ!
見てください。良かった、素敵な映画と出会えた。これで当分、心はあったかい。
う~ん、男の人には不向きかな。
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