コックと泥棒、その妻と愛人: 映画: きたあかり日記
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コックと泥棒、その妻と愛人

2014年10月27日

ティム・ロスとヘレン・ミレンが出ているから、この映画を観たら、

「英国式庭園・殺人事件」と同監督だった。


冒頭から、もう怖い。

男を裸にして大勢でリンチしている。


コックと泥棒、その妻と愛人



・・・・・・・・・・・


高級レストランの入り口で、

手下大勢を使い、暴力の限り!に男を痛めつける泥棒。

壮絶なリンチ場面。

泥棒はこのレストランのオーナーであり、暴力で手下と妻を支配しているのだ。


リンチの後、一行は、レストランの厨房を抜け、食堂に移動する。

厨房は、殺された動物類が食材になるために吊るされ、

かなりグロテスクだ。


着いた食堂は美しく飾られ、おしゃれな男女が集う。

食欲と言う欲望の中、

経営者である泥棒の暴言や暴力の中、お食事会がはじまる。


そして、

泥棒の妻は、たまたま、同レストランに食事に来ていた本屋と恋仲になる。


やがて、

レストランのトイレ、そして厨房であいびきを重ねるようになる。

コックが手助けしてくれる。


逢引する二人


二人の秘密は、たまたま、レストラン内での二人密会の最中に

告げ口により泥棒の知るところになり、

泥棒は激烈な嫉妬で妻と愛人を探し回る。


服を着る間もなく、全裸で逃げる二人。手助けするコック。


だが、間もなくして本屋だけが泥棒にみつかり、リンチのうえ、殺される。

妻はそれを知り、コックの協力のもと、泥棒に復讐する。

夫を射殺。


・・・・・・・・・・・


腐敗した肉などの汚物で汚れるレストランの入口は、黒。

厨房はグレー(黒っぽいけど)。

レストランは赤、時々緑と黒。

トイレは白とピンク。


入口の猥雑さから、奥へ、厨房へ、食堂へ、奥のトイレへと向かうと、

磨かれた美しさへと画面が変貌し、

その対比が、怖い。迫ってくる。


シンプルで近未来的完全無欠綺麗なトイレを

場面場面に時々登場させることで、

きったない入口の食材腐敗が際立つのだ。


そこに、泥棒の異常な暴力が加わり、

妻と本屋の恋愛の危険を照らす。



あまりの迫力に声も出ないというのが感想だけど、

妻を演じたヘレン・ミレンの裸が、決して若くはないところが、

妙に美しく、この映画を飾っている気がした。


残飯なのか、腐った肉と蛆虫が満載のトラックに乗って、

妻と本屋が全裸で逃げるシーンは、

ヘレン・ミレンとその恋人(名前がわからない)の線の崩れた体の様が、

食欲と言う欲望の成れの果てである残飯と重なり、

二人の行先を暗示しているように感じる。

ただし、美しくね。



うわあ、臭そう・・・・。でも、でも、名場面だ・・・・。

肉と肉!死んだ動物の肉と、生きている男女の肉!

肉肉腐敗臭肉肉肉蛆虫肉肉肉肉蛆虫肉肉肉肉!

肉肉肉蛆虫肉肉肉肉蛆虫肉肉肉肉肉肉肉肉肉!

肉肉肉蛆虫肉肉肉肉蛆虫肉肉肉腐敗臭肉肉肉!

ああ、アタシ絶対このトラックに乗りたくないっ!

でも、二人の体!線の崩れた体がきれいだわよ!

いいんだな、体って、ただ若いだけが綺麗じゃないのよ!

人間は動物だ。動物は皆老いる。老いは醜悪だろうか?

そして、死は?動物の死は醜悪だろうか?

あれ?アタシはなにを考えているんだろう!きゃ~~~~。

はい、肉。はい、蛆虫。はい、腐敗臭。



ラストシーンは妻の復讐である。

欲を言えば、この映像美の恐ろしさに呼応するのであれば、

もう少し異常でも良かった気もする。



射殺の前、本屋の死体を泥棒に無理矢理食べさせるのだが、

アタシの希望としては、

妻も一口食べて、美しく塗った口紅のラインを崩し、ニコリと笑って泥棒に噛みつく、

くらいあれば・・・・

妻が、「良い人」すぎるのである。ラストまで、良い人。



と、常識的人間のアタシにまで、そう思わせてくれる、超ド級迫力映画。

もっと、異常でもいいのでは?ってど~いうこと?アタシ?

しっかりするのよ!できない!今日の夕ご飯は?肉食べられる?

はい、食べますとも。



ジャン=ポール・ゴルティエという人が衣装担当。



体力のあるときに観ないと、倒れます。

ばたっ







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コメント

なんかすごいですね!
レインボウさんの文面もどこか今日は血走っているように感じます。
それだけ興奮しているのでしょうか???

映画における色の使い方には私も大変興味緒があるところで、色にまで気を配った映画はすごいと思う一方で時に、感性に直接飛び込んでくるからこそ、頭が痛くなることもあります。
「肉肉肉蠅」のくだりは想像しませんでした。笑
だいぶ具合が悪くなりそうです。笑

コメントの編集

Re: タイトルなし


ちょい若おやじさん

 コメントありがとうございます。

> レインボウさんの文面もどこか今日は血走っているように感じます。

 うまく書けませんでした・・・・。スピード感がバラバラです。
 何日か前に観て、その時書いて、アレコレ悩んでこの文章です。。。泣 
 こんな時もあるさっ。
 >
> 映画における色の使い方には私も大変興味緒があるところで、色にまで気を配った映画はすごいと思う一方で時に、感性に直接飛び込んでくるからこそ、頭が痛くなることもあります。

 頭を雑巾のようにぎゅーっと絞られる感じでした。

> 「肉肉肉蠅」のくだりは想像しませんでした。笑
> だいぶ具合が悪くなりそうです。笑

 なってください。期待していますっ!

宜しくお願いします

何時も楽しい記事有難うございますm(_)m
相互リンクこちらこそ宜しくお願いします
昨日レインボウさんの記事遡って楽しく読ませて頂きましたヽ(*´∀`)ノ
大好きだった歌手も同じでビックリです
年代が同じだからでしょうかね~
『これからも宜しくだゼ!!』(笑)

コメントの編集

Re: 宜しくお願いします


がちゃぴんさん

 コメントありがとうございます。

 嬉しいです。

 年代!同じなんですかね!
 そうだったのか・・・
 がちゃぴんさんの優しくあたたかいお人柄に、アタクシなぞ、恥ずかしくて・・・

 リンクありがとうございます。

> 昨日レインボウさんの記事遡って楽しく読ませて頂きましたヽ(*´∀`)ノ

 アクセス解析見てびっくりしていたところです!お恥ずかしい!
 でも嬉しいです~

> 『これからも宜しくだゼ!!』(笑)

 こちらこそ!

 なんか「怖いもの見たさ」のような映画ですね。

 醜いものが見たくなる…グロいものが…ああ~!!

 見たい見たい。特に全裸で逃げる男女の姿。

コメントの編集

Re: タイトルなし


ひねくれくうみんさん

 コメントありがとうございます。

 ええ、全裸で逃げる男女を見てください!
 きっと気に入っていただけるはず!

 あれは、女と女でも良いよな。
 くうみんさん、アタシと一緒に逃げませんか!
 イヤですか・・・残念!
 第一、どこへ逃げるのか・・・?

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