「お母さん」がわかんないけど、まあ、いいかっ
2015年06月10日
エルさんから『昭和』のお母さん!
とコメントをいただき、はて?では『平成』のお母さんってどんなだろ?
とツラツラ思ったところ、
はい、アタシは、そもそも、昭和だろうが平成だろうが、元禄だろうが、
お母さん
というのが良くわかってないのでした。
だいたい、一般的家庭というのが、想像を絶する世界なわけです。
私の母は、かなり変わった人で、とっても普通ではなく、
ちなみに、父もかなり変わった人で、さらには父と一緒に暮らしたのはほんの数年だけで。
だから結婚するときも、どうしていいのかワカンナイわ、と強く不安でした。
子どもを産むときも、不安でしたね~。
お母さんって?お父さんって?子どもって?家庭って?家族って?
大丈夫かなあ。
母親を反面教師として、ああはならないぞと心に誓い、
自分が母親にされて嫌だったことはしないように気を付けました。
ちゃんとご飯を食べさせよう、とか
学校に必要な体育着とかは文句言わないで買ってあげよう、とか
日記を盗み見て、それを学校の面談会のときに、大勢の前で披露して馬鹿にし、
糾弾したりしないであげよう、とか、
そんなことだけどね。
自分が母から受け継いでいるはずの悪の遺伝子は怖かったけれど、
子どもを大事に愛して存在を肯定してあげれば、
大丈夫だと無理に思うようにしました。
そんな時に助けてくれたのが、
佐野洋子さんや向田邦子さんのエッセィです。
彼女らのお父さんは、頑固で偏屈で威張り腐っている存在として登場します。
佐野洋子さんの「訓示を食べた日々」というエッセィ。
そこで、佐野洋子さんのお父さんは、
年越しそばを家族で食べようと言う時に、妻(佐野洋子さんのお母さん)が
席に着くのが遅いのに腹をたて、
ちゃぶ台をひっくり返し、その勢いはすさまじく、
蕎麦が天井まで飛んでいき、そこに張り付いたと書かれています。
どんだけ凄い剣幕じゃ!
お父さんの夕ご飯にだけ、鰤の照り焼きがついていて、
子どもたちは、ほんの少しの納豆を奪い合って食べてたってのもあった。
なんだかなあ。
向田邦子さんの「父の詫び状」 。
これは有名すぎてアレですが、お父さんは、
父の仕事上の客を自宅に招いて接待した時に、客が土間に嘔吐した
始末などを娘の邦子さんにさせたりしてます。
若い娘が、酔った男の吐しゃ物が貼りつく土間をどんな気持ちで掃除したのか・・
そして、こちらも、貧しい食卓のなかで、父だけがいつも特別のおかずだったと
回想しています。
お父さんだけ、特別のカレー。
お父さんは偉かったのね。
絶対権力者の父親の支配下で、小さくなって言うことを聞いていた娘。
母親はお父さんを立て、面と向かって反発することはない。
(ただ、陰で子供たちを見守り、自分は食べなくても子供に食べさせてた)
そんな感じの家庭でも委縮した卑屈な性格になるでもなく、
佐野洋子さんや向田邦子さんは、
あんなに深く美しい大きな物語を紡げるようになったんだなあ。
親だって人間。個性がある。大丈夫大丈夫。何とかなりそうだって。
娘はアタシを変わったお母さんと言います。ニコニコ笑いながらそう言います。
どこが変わっているのか謎です。
そしてアタシは、自分が昭和なのか平成なのかもわかんないです。
というか、そういうのから離れているかもしれません。
でも、ま、いいかっ。
↓ 我が家のサツキ、咲きました~

↓ 読んでくださった方、本当にありがとうございます。


コメント
感動しました(^^)
話の内容にとても感動しました。
自分の子供の時の不遇をバネに親を反面教師として・・・
とても素敵なお母さんだと思います(^^)
頑張ってくださいね\(^o^)/
w、向田邦子とかのお母さんは、
昭和一桁、って感じなので。
んっと、どっちかって言うと、
「三丁目の夕日」の「鈴木オート」のトコのお母さん?
下町の、商店街のお母さん。
薬師丸ひろ子ってイメージねw
はじめまして。
いつも読み逃げしてすみません。
昭和なお母さん!
仕方がないですよ、昭和育ちなんですもの(笑)
私は息子が病気になってヒィヒィしているときに、
「もうなんで病気になるの?困るね。」と絶対に言わないようにしています。
私の父が健在だった頃は、父が食卓に着くまでは待ち状態でしたねー。
またお伺いします♪
ステキな・・・・
あかりちゃんのブログ読んでると
“素敵なお母さん”って事がいつも感じられるよo(^▽^)o
子供のことを大切に想う気持ちもビンビン伝わるし(^0^)/
大丈夫! 大丈夫!
私も母親との関係がイマイチだったから
おかげで「理想の母娘関係」は簡単に思い描けました。
でも、どこか欠落していたのは「夫婦関係」
私も父親と暮らしたのは数年だったから(しかも最悪な想い出しかない)
夫婦のモデルを実際に見ることなく育ったため
(親戚も訳ありが多く良いモデルとなる例無し)
やっぱりそこら辺は後に影響が出たと思っています。
育つ環境って子どもに与える影響は結構なものなんですよねぇ。
でも、あかりちゃんは母娘関係においては反面教師を有効に使えたと思うよ。
昭和だろうが平成だろうが、いい母ちゃんさ!
ところで、佐野洋子が母親とのことを綴った「シズコさん」読みました?
この本はすごいよ。
未読でしたら是非読んでみてください。
Re: 感動しました(^^)
いのまったさん
まあ、感動だなんて!ありがとうございます。
はい、頑張りますって、頑張りどころがズレていると
娘に言われるのですが・・
どうズレているか、そのうち記事にします。
よろしくお願いします。
Re: タイトルなし
エルさん
「三丁目の夕日」って見てないのよ~
観なくちゃネ。
> 薬師丸ひろ子ってイメージねw
薬師丸ひろ子さんって、セーラー服と機関銃のイメージが・・
あ、年がばれる・・
Re: はじめまして。
みのじさん
まあ、いらっしゃいませ。
> 仕方がないですよ、昭和育ちなんですもの(笑)
う~ん。では、平成のお母さんは?と、しつこいかしら。ごめんなさ~い。
> 私は息子が病気になってヒィヒィしているときに、
> 「もうなんで病気になるの?困るね。」と絶対に言わないようにしています。
それって、みのじさんが言われてイヤだったってことですか?
自分がイヤだったこと、子どもにやっぱりしたくないですよね。
アタシも子供にそういう事言ったことないです。
フルタイムで働いていて、子どもの病気は本当に困ったんだけど、、
「お母さんは一緒にいられて嬉しいけれど、病気はつらいでしょ。
ごめんね」
って言ってました。
> またお伺いします♪
こちらこそ♪
Re: ステキな・・・・
がちゃぴんさん
そっか、大丈夫か!ありがとうございます。
> 子供のことを大切に想う気持ちもビンビン伝わるし(^0^)/
子供たちにもわかってほしいなあ。親の心子知らず・・で、、、
「アタシなんていない方がいいんでしょ!」
と、娘は、反抗期の見本のような発言をしていますです。とほほ。
Re: タイトルなし
さとちんさん
うんうん。「夫婦」がわかんないのがワカル!
アタシもそうだった!
夫と長い期間うまくいってなかったんだけど、それも一つの原因かなあ。
子供たちにも迷惑かけて、、、悪かったなあ、、、泣
> 育つ環境って子どもに与える影響は結構なものなんですよねぇ。
ドキっ!大丈夫かなあ。
> でも、あかりちゃんは母娘関係においては反面教師を有効に使えたと思うよ。
> 昭和だろうが平成だろうが、いい母ちゃんさ!
>
おっと。ありがとうございます。良かった!
「シズコさん」、読んでない!読まなくちゃ!
このエッセイでも、ほんの少しは取り上げられてたけれど、、、あっぱれ母ちゃんな感じで、、
また楽しみが増えました。ありがとう。