映画「誰も知らない」: 映画: きたあかり日記
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映画「誰も知らない」

2015年08月31日

NHK朝ドラ「まれ」で、柳楽優弥くんが最近出てこなくなっちゃったから、

出てきてねを祈念し、

映画「誰も知らない」を、再観してみました。

2004年公開で、主演の柳楽優弥くんはカンヌで何だか偉い賞を貰ったそう。


誰も知らない



この映画を観た当初の衝撃は忘れられません。

主役の明(あきら)役の柳楽優弥くんの存在感、目力、

幼いんだけれど少しだけ大人に近づいた少年特有の動き。

綺麗でした。

そう、綺麗なんです。その美しさで、ストーリーの悲惨さがさらに際立ってきます。


誰も知らない2



シングルマザーが失踪し、その子供たち4人が、アパートに取り残される。

長男の明は懸命に弟や妹の面倒を見るが、

生きるためのお金に困窮し、

家賃、電気代ガス代水道代が払えず、止められ、

もちろん、食べるものも買えずに、、、そんななか、

一番下の女の子は不幸な事故で死んでしまうという、、、

悲しいお話です。


巣鴨子供置き去り事件をモチーフにしています。


映画では、

一回目の失踪後、母親は一度、自宅に荷物を取りに戻ってきます。

クリスマスには帰るからと、また去ろうとする彼女に、

長男の明は言います。

「お母さんは勝手だ」

お母さんは答えます。

「勝手なのは明のお父さんでしょ~。アタシは幸せになっちゃいけないっての~」


そうなんです。彼女の考え方はそうなんです。

アタシは悪くない、幸せになりたい。

そのために、自分の産んだ子供たちがどうだかなんて、考えないのです。

子どもの生死より、自分の幸せなのです。


学校にも通わせず、失踪してもお金を送らず、

その状況で子供たちがどうなるか、そこまで考えないのです。


そういう人っています。

母性が欠落しているのです。

こういう人って実際に、いますね。。


でもね、自分の幸せを追求したいなら、しかるべき手続きをして、

子供を保護してもらうようにしなくちゃダメでしょ。


衣食住、生きるに最低限のことを親がしてあげられないなら、

学校に通わせてあげられない状況なら、

何か策を。


アタシが強く「わからない」と思うのはソコ。

虐待やネグレクトにまで行ってしまうなら、子供を手放しなさい、

とアタシは思うのだけれど、

そういう個性の人は、どうも、手放したがらない。


自分が、親としての能力が無いという事を認めたくないのかしら??

誰だって個性がある。

親としての能力が無い人が無理して子育てしようとしても不幸な結果が待っているだけ。

能力が無いことは、仕方がないことだよ。

100Mを10秒で走れっていったって、出来ない人はできないよ。

出来ないことは出来ないと認めて、子供を手放そうよ。


でも難しいね。

どこまでが、親としての許容範囲かって、風潮もあり、何とも言えない。

どこまで出来たらOKなの?


この映画のように、生きるための衣食住がヤバイっていう状況はもちろん

親として許されないことだけれど、(この映画の母親はそうは思っていないだろうけれど)

それはどこまでならいいんだろう。


どこまでなら、親としての能力があるってことなんだろう。


嫁(母親)は、食べず眠らず化粧をせず衣類は古着で、美容院など行かず、

子どものため家のため、粉骨砕身で働くこと。

それが道徳で、はずれれば能力なしという価値観もあるのですよ。


少しは食べていいの?化粧はどこまでならいいの?衣類はどの程度なら買っていいの?

美容院は年に何回ならいいの?


美容院代は削って、塾代にすべきなの?

子どもに奨学金を借りさせながら流行の服を着ていいの?

エステに行っていいの?


親って難しい。


あんまり奉仕ばかりしていても、子供が

「親って言うのは損ばかり」

と思ってしまいそう。

子どもを持つ喜びを伝えられなくなってしまいそう。


わからない自分は、もしかして、

この映画の中の母親のような毒性を、少し持っているかもしれず、

と考えてもしまいまして、とても怖くなりました。そんな映画でした。




↓   読んでくださった方、本当にありがとうございます。


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コメント

親、、難しいね。

>この映画の中の母親のような毒性を、
>少し持っているかもしれず、

うん、そうだよね。
みんな持ってるんだと思う。。

こんにちわ。

実話だと聞いたことがあって、
主題歌「宝石」の張り詰めた声がしばらく離れなかったのを、思い出しました。

あかりちゃんにとってちょっと辛い映画かな(;´д`)
実話の映画ということだけどこんな親の話がそこいら中にあるんだね(^_^;)
おいらは自分の出来なかった昔のことを出来る限り子供にさせています(^_^;)
甘いお父ちゃんです(・・;)

コメントの編集

私も毒性はみんな持っていると思うよ。
毒が吹き出しかけてハッと我に返ったり
誰かが止めてくれたり
そんなことで大事には至らずにきたように思います。
完璧な親なんていやしない。
だからといって子どもが犠牲になるのはおかしな話。
誰もが自分の毒を「取り扱い注意」して生きていけたらいいんだけど・・・

Re: タイトルなし


エルさん

 みんなが持っている「毒」
 そうですね。
 そして、どっからが良くってどっからがダメなのって、
 つまり、どっからが「毒」なのって、
 最近よく思うんですよ。

 周りの人たちの考え方が、あまりに皆それぞれだからだと
 思う。

 ウダウダ言ってしまいそうだけど、
 またいつか、記事にします・・・すみません。

Re: タイトルなし


 ぽおりんさん

 実話と言うか、実際にあった事件をモチーフにしています。
 実際のその事件はもっと悲惨。
 映画は、少し、悲惨さを軽くしています。
 関係者に配慮したのか、どうなのかは、
 わからないけれど、、、

Re: タイトルなし


 がちゃぴんさん

 がちゃぴんさんは、良いお父さんです!!
 きっと、「親父の背中」ってのを見せてると思いますし。
 
 甘い、、、
 アタシも自分のことを「甘い母ちゃんだなあ」とも思います。
 理想としては、ハングリー精神のある子供に育てたかったのに、
 人と同じように充足されていないと可哀そうと思ってしまって、 
 何でも人並みに与えちゃって・・・
 何でも与えられて当然と思っている子供になっちゃいました。

 これから頑張って、、、う~ん、出来るかなあ。

Re: タイトルなし


 さとちんさん

 うん、「毒性」、皆持ってるね。
 そしてアタシ、どこからが「毒」なんだろうって思うのです。
 友人知人、み~んな考え方が違い、
 それぞれ皆「良かれ」と思って子育てしているけれど、
 アタシから見ると「?」って思ったりしてね~

 で、アタシみたいに
 「取り扱い注意」部分がフラフラしてるのも、
 子供にとってどうなのかと思ったりもします。

 

観てない人は絶対観るべし!

この作品、半分は子役たちの成長を記録したドキュメンタリーですよね。
一年間くらいかけて撮ってるから、二番目の女の子が柳楽優弥より大きくなってるの。
本人たちも演技しているという自覚はなかったらしい。
だからこそのリアリティなんでしょうね。

描かれている事象は本当に陰惨なんだけど、訴えてくるテーマがとてもポジティブなことに驚いたことをよ〜く覚えています。
ラストの柳楽優弥の背中には【それでも僕は生きて行くんだ】という強烈な意志を感じたから。
手を出すかどうか迷っているなら、絶対観た方が良い作品だと思う。

コメントの編集

Re: 観てない人は絶対観るべし!


ケフコタカハシさん

> 一年間くらいかけて撮ってるから、二番目の女の子が柳楽優弥より大きくなってるの。

 うん、身長のそれ、気が付いた!
 そうか、一年くらいかけて撮ってたのか!
 知らなかった。ありがとう。

> 本人たちも演技しているという自覚はなかったらしい。

 うん、柳楽優弥君もそんなことを言っていたような。
 
> だからこそのリアリティなんでしょうね。

 リアルだった。
 部屋の様子とか。服や靴の汚れ具合とか。
 子供たちの汗とか。
>
> 描かれている事象は本当に陰惨なんだけど、訴えてくるテーマがとてもポジティブなことに驚いたことをよ〜く覚えています。
> ラストの柳楽優弥の背中には【それでも僕は生きて行くんだ】という強烈な意志を感じたから。

 アタシはそこにまた、悲惨さを感じたのよ。
 子供たちの明るさや前向きさを、将来、また不幸が踏み潰すのだろうと。
 予想できるのが悲しい。
 感じ方ってそれぞれだね。
 ケフコタカハシさんの感じ方も、わかる。

> 手を出すかどうか迷っているなら、絶対観た方が良い作品だと思う。

 同感。

ついでに言うと、最初見た時、この母親を
「そんなに悪い人じゃない」
と感じたアタシは、相当だと思う。

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