映画「少年は残酷な弓を射る」: 映画: きたあかり日記
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映画「少年は残酷な弓を射る」

2015年10月09日

悲しい物語です。でも、常日頃思っていることを支えてくれました。ありがとう。

少年は残酷な弓を射る


たまたま妊娠してしまったので結婚し出産したエヴァ、

産まれた息子ケビンには、それなりに親としての愛情を持って接しますが、

ケビンの方はいつも反抗的。

エヴァが抱いても泣くのに、エヴァの夫でケビンの父であるフランクリンが抱くと泣きやみます。

その後、成長しても、嫌味な行動は続きます。

わざとおもらししたり、エヴァの壁紙を滅茶苦茶に汚してみたり。

エヴァは憔悴していきます。

10代になると、ケビンの破壊的行動は増長し、妹を失明させる行動まで。

そして残忍な殺人事件を・・・

エヴァは苦しみます。


最近読んだ「夜と霧」という本の中で作者フランクルが言っていました。

「この世にはふたつの種族がいる。まともな人間とまともではない人間と」


いろんな人がいます。

弱者を虐待して喜ぶ人を、どう考えても理解共感賛同はできません。


もし、そんな人が身内だったら?

親とか兄弟とか子どもとかだったら?

いくら愛情をかけ矯正しようとしても出来なかったら?


恐ろしいことです。でも、人の性格と言うのは、産まれ持っての資質も大きく、

なんとも出来ないことも多いでしょう。

この映画のエヴァは、そんな苦しみに中にいます。

エヴァの愛情に不足があったように映画では描かれている感もあるけれど、

親の愛情不足だって、犯罪を犯さない人は犯さないのです。

ちょっとしたことに敏感に気づき母親へ嫌味な行動をし、ついには殺人?

ケビンは異常です。


ケビンの父親でエヴァの夫、フランクリンは、妻の訴えに真摯に応えようとしません。

「男の子ってのはそんなもんさ」

軽く考えて終わりです。

この人もかなり問題ですが、ケビンの悪質が治らないようにこの夫の性質も治らないんですね。

そういう人っています。

いくらエヴァが苦しんでも、鈍感で真剣に考えない。

自分がこうだと思ったら、それに違うことは見えないんですね。

耳も貸さない。

何を言っても無駄です。こういう人は。


アタシの娘はアホだけれど、そんなに残虐というわけでもなく、平凡で

反抗するときもあったけれど、まあ、普通です。

もし自分の子どもがケビンのようだったらと思うと恐ろしいです。

たまたま、でしょうね。自分の子が平凡だったってのは。

もしかしたら、ケビンのようだったかも。


親子って、血がつながっているからって、どうしようもないこともあるのです。

悲しいけれど、強く、そう思います。 


あの子は親がああだから、きっとこういう子だ、とか、

子どもがああなのは、親は悪い、とか、一概に言えないと思います。

100%、絶対に関係ないとも断言できないけれど、

人の行動とは、資質と環境が複雑に組み合わさって出るものだから、

当人でもわからないでしょう。それを、人がどうこう言うのも。


私の実父は兄弟八人。うち三人くらい、生活が破たんしています。

でも、立派に社会人としてやってる人もいます。

同じように育った兄弟が、こんなにも違う。

そうなんです。


よく虐待の連鎖といいますが、

虐待されても自分の子には虐待しない人もいるわけで。

虐待されなくても自分の子には虐待する人もいるわけで。

環境が人に影響を及ぼさないとは言えないだろうけれど、

環境だけが人をつくるのではないと思え、ひっかかってます。



PS この映画を教えてくださった202日記のさとちんさんに感謝です。

   悲しい映画でしたが、親子でもわかりあえるとは限らないことを

   正面からとらえていて、、勇気を与えてくれる映画でした。

   原作も読んでみたい。



↓   読んでくださった方、本当にありがとうございます。

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コメント

僕もさとちんさんの記事を読んで、見たいと思っていた映画でした。
僕も見よう!

多分考えること、見たいこと、注目するところはあかりちゃんが触れている「資質」といった部分になるのかなあとお二人の記事を読んで思っています。
最近の興味としてはそこに目を向けずにはいられないので。

色々考えさせられる映画なんでしょうね~。

コメントの編集

よく言われることに、
子どもは親を選んで生まれてこれない
というのがありますが、この映画観てたら、
親も生まれる子どもを選べないよな〜
と思いました。
人間て確実に持って生まれた“気質(資質?性質?)”ってあると思うのよね。
それは環境によって修正されたりする場合もあるだろうけど
きっと死ぬまでずっと根っこのところに芯は残ると思うの。
だから、あかりちゃんが言うように
> 人の行動とは、資質と環境が複雑に組み合わさって出るものだから
周囲との相性が悪かったら本人も周りも最悪だよね。

この映画の続きを考えてみた?
ケビンが刑務所から出てきたらエヴァと一緒に暮らすのだろうか?
その場合、ふたりはうまくやっていけるのだろうか?
うーん・・・私的には正直想像がつかないわ。
幸せになってほしいと思うけど・・・

Re: タイトルなし


 ちょい若おやじさん。

 ええ、是非観てください。
 (さとちんさんのレビューが素晴らしいので、そのあと読まれたかと思うと恥ずかしいが・・)

 で、「資質」というか「性格」というか、そのへんへ最近興味を持っていらっしゃるのですか?
 私もなんですよ!
 同じ体験をしても、そこからどう行動するか、人によって違うでしょ。
 自分が望む行動を自分が取れなかったり。
 忘れたい過去を忘れられなかったり。
 どういうシステムなのかと思ってですね。

 なんだか映画から離れたコメ返になってしまったわよ。ごめん。
 うん。
 考えさせられる人もいる映画だと思います。

 

Re: タイトルなし

さとちん

 さとちんのレビューと感想が違うところもあったと思われるんだけれど、
 きちんと受け止めてもらって、コメントももらってしまって、、、
 ありがとうございます。

 さとちんの人間性の大きさを感じるわ~☆


> 人の行動とは、資質と環境が複雑に組み合わさって出るものだから
周囲との相性が悪かったら本人も周りも最悪だよね。

 ホント。親子だって環境だって相性ってあると思うよ。

 映画の続きかあ、幸せになってほしいけれど、
 あの展開では、、、無理。
 だって娘が死んじゃってるし、、悲しすぎる。

 彼は、お母さんが苦しむようなことをして、
 お母さんに見せつけたかったんだと思う。
 逆に言えば、それだけお母さんには注目していたいんだとも思う。
 
 お母さんに愛されたいんじゃないかなあ。
 
 悪さしても悪さしても、それでもお母さんが自分に手をかけ目をかけるのをみてさ。


Re: タイトルなし


 さとちん

 さとちんのコメントに返事しようとすると、
 何度も何度も「不正な」と出て送れず、
 修正して修正して、やっと5回目くらいで送れた・・・

 内容が変な箇所ないか不安だわよ。
 でも、ちょっとした言葉でまた「不正」となってしまうし・・・
 難し~(@_@;)

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