羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」: 本: きたあかり日記
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羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」

2016年01月15日

スクラップ・アンド_


本屋さんで、手に取った本を買おうかどうしようかって迷っている時、

適当にページを開き、ちょびっと読んでみたりしませんか?


アタシは、します。

なんとなくだけど、親しみやすいか興味を持てるか、確かめるために。


そうやって、この本『スクラップ・アンド・ビルド』を手に取って、

開いたページに書かれていた文章がこれです。


一杯ずつのドリンクで粘ったあと、駅へ向かった。途中、スーツ姿の背が高いとんでもない美人が向かいからやって来て、健斗があ目で追うと気づけば亜美が口をとがらせていた。
「どうせ私なんかブスだもん」
その発言には、前後にただよういくつもの言葉が内包されている。面倒くさいと思いながらも、健斗は友人主催のバーベキューで知り合った、外見的に中の中である彼女をなだめながら歩く。女性ホルモンが多いのか、嫉妬深く卑屈だった。改札を抜けると、階段やエスカレーターには目もくれず真っ先に身障者優先のエレベーターを使おうとする亜美に黙って従う。




なんだ、この男は。(゚д゚)



アタシはこの健斗という主人公らしい男を、なんてひねくれた嫌な奴だろうと思いました。

亜美というのは自分の彼女でしょう。その彼女を「外見的に中の中」なんて冷静に判定し、

そして、女性ホルモンが多のか嫉妬深く卑屈、と言うのです。

おかしくないですか?    女の立場からすると、、、

ねじまがっているわよ。



そしてアタシは、逆に、小説の方には、とても興味を持ちました。


芥川賞を受賞した作品という事で話題になったため、

この小説が、介護等をテーマにしているらしいということは知っていました。

このねじまがった男が自宅で祖父を介護するとはどうなってしまうのか。


1200円(税別)。

アタシは購入しました。



↓ちょびっとあらすじ

主人公健斗は、無職で就活中の若者。自宅に母親が祖父を引き取ったことから、

祖父が風呂に入るときに様子をみてあげたり、また、病院に送っていってあげたりと

祖父の面倒を何かと見てあげていましたが、

毎度毎度

「もう死にたか」

と愚痴をこぼす祖父に、ふと、その尊厳死の手助けをしたいと思うようになります。

介護職についている友人のアドバイスを受け、徹底的に過剰な介護で動きを奪い、

(身体を弱らせることを目的に、本来、自分で出来ることまでやってあげると言う意)

やがては死に至らしめようと計画する健斗。

さて、結果は・・・。



この健斗という主人公、

祖父の愚痴は慰めが欲しいからのポーズであるなんてことは想像もせず、

自分の判断で、祖父を弱らせよう死なせてあげようとしていて、

かなり、ねじまがっているのですが、

登場人物たちも、かなりねじまがっているように感じました。


健斗の母親は、自宅に祖父を引き取って、自分はパートで働き、生計をたて、

と、働き者の良い人のようにも思えますが、作中では、いつもいつも自分の父親である

健斗の祖父を口汚くののしっています。

「あんにゃろう、これみよがしに杖つきやがって。杖なしでも歩けるくせによ」

ひどすぎませんか?

母親が祖父を介護するシーンが出てこないからそう感じるのかもしれませんが。


健斗の彼女も、健斗の判断とおり、卑屈です。

「どうせアタシはぁブスですぅ」

そんなことを健斗に言ってネチネチしています。

ようするに、慰めてもらいたいわけですよね。そんなことないよ、なんて言われたい?

嫌な女。



肝心の健斗の祖父も、ずれています。

死にたい迎えにきてもらいたいと、悲観的なことばかり言っていて、

あちこち具合が悪いと連呼するわりには、

家族の留守に盗み食いするときの素早い動きなど見せ、

食わせものに思えます。

そして結局は、ちょっとした命拾いをしたあとに、

「ああ死ぬところだった」なんていうのです。

あんなに死にたいと言っていたのに、実は生にしがみついている人なのでしょうか。



登場人物はみんな、ねじまがっている?



そしてそんな中、ストーリーは急にあっさりと終わります。

あれっ、そうなるの?って感じです。



まるで読み手がぽいっと放りだされたようなあっけなさに、

まるで自分までがねじまがっている不思議な感覚になりました。

このラストで、自分が何を感じたらいいのか、わかんなくなっちゃいました。


ねじまがっている、みんなねじまがっている、そう終わる、だから何?

アタシは、これをどう読めば、ねじまがっていないアタシなのか?

どう、読む、べきなの?


気持ち悪いです。


自分の、自分ではわからないねじまがり箇所を突かれたようで、気持ち悪いです。

そしてそこがどこでどんなふうなのかわからないのです。


炭酸のきつ~い、レスカですっきりしたいです。

            ↑ レモンスカッシュの意。死語? Σ(´Д`*)




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コメント

 読後感も悪かったのね?
 でも、本屋さんで見た時は興味をひかれた様子、それなりに面白かったんでないかい?
 図書館で借りてみましょうかね。

コメントの編集

私も読みましたが 感想を書きにくかったです。今『ワタクシハ』も読み終わりましたが スッキリしない物語でした。

なるほど・・・・

なるほど・・・・・
気持ちの悪くなる本は読まなくてもいいですな(笑)
おいらそんなの読んだらキツイレスカより
ジントニックでも飲んでスカッとなりたくなっちゃいます(笑)

コメントの編集

Re: タイトルなし


ひねくれくうみんさん

 いや、その気持ち悪いのが快感なのですよ。
 文章力が無くてごめんね。

 読む価値はあると思います。
 なんとも言えない気持ちになれる・・
 図書館では何人待ちになることやら。

 がんばれ~(・_・)

Re: タイトルなし


 tugumi365さん

 はい。わかります。
 実はアタシ、これを読んだのは一か月以上前なのです。
 なんと書いたらいいか、迷いに迷い、こんなアホみたいな記事に・・・
 何とも言えない気持ち悪さ・・・癖になりそうです。
 『ワタクシハ』、アタシも読みたいと思っているところです。
 ちなみに『メタモルフォシス』は読みました。
 これも、何と言っていいやら・・・・気持ち悪かったです。笑

Re: なるほど・・・・


 がちゃぴんさん

 すみませんが、
 あたし・・・・
 その気持ち悪さが癖になりそうで・・・・
 また読んでしまいそう・・・・
 
> ジントニックでも飲んでスカッとなりたくなっちゃいます(笑)

 ジントニック、飲みたいです~
 もうずっと飲んでないなあ・・・遠い目(・_・)

これは読みたいと思っています。

へぇー、そういうハナシなんですね。
近々、イってみたいと思います。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし


 つかりこさん

 読みたいと思ってらしたんですね~お~!
 是非、感想が聞きたいです。

Re: タイトルなし


 鍵コメさん

 言ってやろうと思う、
 わかる気がします。
 大変な目にあったのですね。

 体調、気を付けてください。
 無理しないで~☆

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