絵本「おこだでませんように」: 絵本: きたあかり日記
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絵本「おこだでませんように」

2016年06月03日

うるうるっと涙ぐみました。

主人公の男の子の気持ちが切ない。

絵本「おこだでませんように」

おこだでませんように


主人公の男の子は、いつも先生やお母さんに怒られてばかり


妹が我儘をいうのを怒ると、妹が泣き、お母さんに怒られる。

サッカーの仲間に入れてもらえないのが悔しくて、

まーくんにキックしたら、先生に怒られる。

おこだで2


僕にも言い分があるのに、言い返したら、かえって怒られるから黙ってる。

本当は「ええこやねぇ」って言われたいのに。

だから七夕のお願いの短冊には、こう書いた

「おこだでませんように」

おこだで3


先生はそれをじっと見て泣いた。

 「せんせい・・、おこってばっかりやったんやね。ごめんね。

 ようかけたねぇ。ほんまに ええ おねがいやねぇ」
 


おこだで4



本当は良い子でいたいのに、うまく立ち回れず、

いつも怒られている主人公のボク。

先生にもお母さんにも、気持ちを訴えられなかったけれど、

七夕様の短冊には正直に気持ちを書けました。

その祈りは先生に届き、わかってもらえたのです。


もしこれが

「怒られたくなかったら、行動をちゃんとしなさいよ!」

と、怒鳴りつけるような先生だったら、ボクはますます何も言えない行動も出来ない

子供になってしまったでしょう。


「ええ おねがいやねぇ」

と先生は言いました。

先生は、自分に「ボクの気持ち」を気づかせてくれた、その短冊に感謝したのでしょう。

ボクの短冊は、先生を変えたのです。 

怒られてばかりのボクは、この、たった10文字で大人の心を動かしました。 


良かったね。

きっとボクは、何かの行動で状況が変わることもあるんだなあって、

学べたと思います。


子供の気持ちに寄り添える大人でありたいなと思いました。

    いえ、子供の気持ちだけじゃなくて、大人の気持ちにもね。




アタシが子どもだったころは、

周りにそんな「子どもの気持ちに寄り添える大人」なんていませんでした。

親からは、ただただ怒られていただけだったからだと思います。


何を言っても何をしても無駄。望んでも無駄。あきらめる。

あきらめないと、自分が傷つく。


だからかな、どんな子どもにも、「あきらめない」でいてほしいと思います。

逆境に苦しんでも、何とか工夫しようと、状況を打開しようと、

ジタバタできる力を持ち続けていてほしいです。

自分が出来ないでいたから。

この祈るようなこの気持ち、届くかな?短冊に書くか。





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コメント

あきらめない心、私も全く同感です。

子どもたちには諦めて欲しくない。
自分が本当にやりたいことがあったら、父である私の反対を押しきってでも挑戦し続けてほしい。
私は子どもたちにとって最初の大きな壁となって立ちはだかりますが、その先の困難を考えると、私ごときの反対は押しきるくらいで丁度よい。なんて、ぼんやり思っています。

そのためには親がその姿勢をみせねばならんのですが、、子どもにはそんなことを求めるくせに、反面教師にしかならない父親です。。

 私も子供の頃の大人は、バカばっかしだったよ。
 今、自分はどうかな。あそこまではと思うけど。

コメントの編集

気持ちを伝えるって大事だよね。言葉でも紙の上でも電子上でも良いから。
最近の子は脆すぎる子が多い気がする
多分、この話を現代風にすれば男の子は引きこもってしまう終わり方になるかも知れない
気持ちを伝えるって大事です。最低でも親だけは何かあっても頼れる存在で居ないとダメだよね

いいお話でした。
おばばちゃま感動しました。

ボクの気持ちが切なくて・・・
でも先生には心が通じたんだね
よかったなー

だからと言う訳ではないけれど私は孫を徹底的にかわいがるのです。
何をしたって100%認めてあげる(今のところは)
親は厳しいのが世の常だから、逃げ道をつくってあげなくちゃね

響く

おいらもこの先生のような心を常に持ちたいものです。
心に響く作品ですね!

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こんにちは。
私も反省です。

ところで北海道の行方不明だった少年はもう怒られたくなかったからどんどん遠くにいっちゃったのかも、と思いました。

本当に叱るって難しいです。

 私もおこだてませんように、と短冊に書けばよかったのかな。でも、わかってくれる人なんかいたかな?

 さて、北海道の子は無事でよかった。私、絶対にイケないと思った。

コメントの編集

男の子の気持ち、切ないですね。

気付いてくれた先生の気持ちも何だか切なかった。

子供の気持ちに寄り添える大人になるって、多分すごく難しいんだろうな

こんばんわ。
きたあかりさんも苦労して育ったんですね。
あきらめ続けた子供時代、その分、娘さんをちゃんと育て上げたから、立派です。
私も、諦める事が多かったです。だから、これからはばたくよ~。

>逆境に苦しんでも、何とか工夫しようと、状況を打開しようと、

ジタバタできる力を持ち続けていてほしいです。

ホントそうですよね。そんな子供今の時代にどれぐらいいるのかしら???

いつかホント語り合いたいね~

Re: タイトルなし


 つばめとそらさん

 つばめとそらさんは良いお父さんだと思いますよ~
 反面教師は・・・アタシです・・・
 
 子育ては難しいですね。
 子供たちが遠く離れた地で暮らすようになって、
 やっとわかったことなどあります。反省。

Re: タイトルなし


ひねくれくうみんさん

>  私も子供の頃の大人は、バカばっかしだったよ。

 くうみんさんもそうなのね。
 時代だったのかねぇ。
 と、アタシとくうみんさんの年齢が同じとは思えないわ。
 だって、くうみんさんは一億歳・・・

>  今、自分はどうかな。あそこまではと思うけど。

 自分も自分の思うことに常に疑問を持とうとは思っているけれど、
 どうだかなあ。
 

Re: タイトルなし


 noxさん

 気持ちを伝えるって難しい・・・
 でも大事だから、難しくてもトライしなくちゃね。
 と、noxさんの言葉に、自分の行動を思わされました。

 > 気持ちを伝えるって大事です。最低でも親だけは何かあっても頼れる存在で居ないとダメだよね

 自分は親としてどうなのかなあ。 
 非常に疑問であります・・・(・o・)

Re: タイトルなし


 keserabaさん

 絵本のイメージを伝えられたか不安だったので、
 keserabaさんが感動してくださったと知り、
 嬉しいです。

 keserabaさんは優しいおばあちゃまですね。
 アタシもアタシの祖母からは徹底的に可愛がられ、
 良い思い出です。
 幼いころに、自分を認めてくれる存在がいるって
 とても大事だと思います。

Re: 響く


 がちゃぴんさん

 響いてくださりありがとうございます。
 アタシの粗末な文章で、この絵本の素晴らしさが伝えられたのか
 かな~り心配でござりました・・・

 

Re: タイトルなし


 ひねくれくうみんさん

 今からでも書いてみましょう。
 と、アタシも書いてみよう。
 調子にのって、永遠の美貌とか書きそうで怖い・・

 北海道の子、良かったね~
 水だけで過ごすなんて、どんなにつらかったかと思う。

Re: タイトルなし


 ミームさん

 アタシも反省よん。
 たくさん怒ったなあ・・・。
 怒ったというか、
 「なぜ親の言うことをきかないのか、きちんと理由を言って。
  お母さん、わかんないよ」
 と言ってた。

 叱るって難しいですよね・・。

Re: タイトルなし


 kumiさん

 うん。難しいと思います。
 人って、当たり前だけど、一人ひとり違うでしょ。
 感じ方も違う。
 難しいけれど、わかろうとはしたいと思います。
 共感できなくてもね。

Re: タイトルなし


 わいわいにゃんこさん

 アタシの苦労なんて、わいわいにゃんこさんに比べれば・・
 今思うのには、母の言葉がきつかったんですねぇ。
 わいわいにゃんこさん、これから沢山はばたいてね☆
 アタシもはばたくよ~。

> >逆境に苦しんでも、何とか工夫しようと、状況を打開しようと、
>
> ジタバタできる力を持ち続けていてほしいです。
>
> ホントそうですよね。そんな子供今の時代にどれぐらいいるのかしら???

 どうなんだろうねぇ。

>
> いつかホント語り合いたいね~

 ホント、話は尽きないと思うわ~。
 よろしくね~(・o・)

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Author:きたあかり
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夫が単身赴任中で、下の娘と二人暮らしのパート主婦です。暇なはずなのに、なぜか毎日忙しい。謎です。
日々の平凡な家事の事、読んだ本や観た映画のこと、趣味の朗読や絵本読み聞かせのこと、などを記事にしています。

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