山崎豊子「花のれん」: 本: きたあかり日記
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山崎豊子「花のれん」

2016年11月08日

吉本興業創始者 吉本せいさんをモデルにしたと言われる

山崎豊子氏著「花のれん」。直木賞受賞作だそうです。

夢中になって読みました。ものすごく面白い。

大阪女商人ど根性物語。生き様の一生懸命さ健気さブラボーだわよ!


無題


以下、大きくネタバレですが、

ネタバレとかそうじゃないとか、そういう問題の小説じゃあない気がしますので

書いてみます。長くてごめんよ。


♪。゚o。(★・ω・)人(・ω・★)。o゚。♪。゚o。(★・ω・)人(・ω・★)。o゚。♪


大阪船場の呉服店に嫁いだ多加でしたが、夫は道楽者で

芸人と一緒にお座敷遊びをすることばかりに夢中です。

商売はうまくいくはずもなく、

借金取りが押し掛ける節句に、夫はどこかへ出かけて帰ってきません。

店を守る多加が、借金取りに「何とかもう少し待っておくんなはれ」と

死に物狂いで謝っている場面から小説は始まります。


夫の道楽はとどまることを知らず、多加の実家へ借金を頼み込んでも

到底首が回らなくなり、とうとう店を潰さなければならなくなります。


夫は言います。

「わいにもよう解られへんねんけど、どうもわいは商人の性分には合えへん。

(中略)ところが、店仕舞うて寄席へ行くなり、体中の力がぐうと湧いてきよる」

そこで、多加は言います。

「それやったら、いっそのこと、毎日、芸人さんと一緒に居て

商売になる寄席しはったらどうだす」



寄席芸人と遊んでばかりの夫をたしなめ責めるのではなく、

そんなに好きならそれを商売にしようと提案した”多加”。

二人は呉服店をたたんで、ボロボロの古い寄席を買い取って興行を始めます。


商売のため、儲けるため、多加の奮闘の日々が始まります。


小金貸しの婆さんが銭湯に行く時間を見計らって自分も銭湯へ行き、

背中を流して機嫌をとり、信用を得て借金したり、     陰口を言われます


木戸銭のほかに席で飲み食いする売店の水揚げを狙って、

冷し飴をキンキンに冷やす方法を考え出したり、     冷し飴ってなんだ?


客が席の間に落としていく、ミカンの皮をかき集め、

干して薬問屋に売ったり。      すげ~。手伝った従業員さん、ご苦労様。



でも、そんな中、男というのはそういう生き物なのか、夫の吉三郎は、

いつの間にか囲っていた


妾の家で突然死んでしまいます。    ゆるせ~ん!


思いがけず、莫大な借金を残して。    なんじゃそりゃ~!


後家になった多加。

でもそこで、ヨヨヨと泣いてばかりいる多加ではありません。


今まで以上のど根性で、どんどん商売を大きくしていきます。   その覚悟が泣かせる・・・


たとえば、、

人気の噺家が自分の寄席に出てくれるようにと、

噺家たちがよく乗り換えする電車駅近くの公衆便所に隠れて、

狙いの噺家を見かけると飛び出して行って、五円札を噺家の袂へ押し込みます。

「うちへもお運びを」    うちの寄席に出演してほしいの意


多加の行動は噂になり、面白がった芸人たちは、

多加の寄席に出てくれるようになっていきます。


商売はどんどんうまく回ってきます。


ケチな始末はするけれど、芸人のためにお金を使うところはバ~ンと使って、

顔を売っていくのです。

給料をあげてくれという芸人には

「番頭がダメっちゅうからすぐには上げられへん。これはアタシの気持ちや」

そう言って、五円札を渡します。



小説は、あれよあれよという間にすごいことに!

中盤になると、、、な、な、なあんと、   びっくりぽん


多加は通天閣を買います



ひえ~そこまで来たかと、アタシは読んでいて痛快でした。

借金取りに泣いていた多加。通天閣を買うまでになるとは!



夫が甲斐性なしだったばかりに、奥の御寮人さんではいられなかった多加が

どんどん商売の面白みにはまっていって、本物の商売人になっていた!


怒涛の攻撃は続きます。

エンタツアチャコの大ブームを仕掛けます。

出雲まで出かけて安来節の上手い素人を発掘し、

スカウトして大阪に連れてき、舞台に出します。


多加のど根性、泥臭いふんばり、そして人間性の豊かさ。


苦労をしつくした前半生だからこそ、

人の気持ちを読んで、先に商売が広がるように行動する先見。

時にそれは間違い、躓く。

でもただでは起きない。決して負けない精神力で次の手をうつ!



元気の出る小説でした。脂汗をかきながら読みました。

ラスト、終わり方も良かった~。どう良いのかは、読んでみてくださ~い。

損はさせへんで~!





↓   最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
     
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コメント

この小説もドラマ化されたことあるよね?
見たことはないけど微かに記憶にあるような・・・
主人公のモデルは、吉本興業の創業者なんでしょう?
夫が甲斐性なしだったばかりに苦労したけど
それがきっかけで後に成功をおさめるなんて
やっぱり人生って分かんないもんだよねぇ。

Re: タイトルなし


 さとちん へ

 アホのように長い独りよがりのブログ記事を読んでもらって
 すみません&ありがとう☆
 うん、ドラマ化されたことあるみたいよ。見てないけど。
 人生わからない、ほ~んとそうだわよ。
 多加のような能力はない自分でも、自分の人生わからないと思う
 アタシなのでした。

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