幸田文しつけ帖
2016年11月10日
「幸田文しつけ帖」を読んでいたら、「一生もの」という章がありました。
「一生もの、一生をかけて大事にするもの、一生かけて長く使うもの」
「職業をもつ人の一生ものはぴたりとしています」
「和裁のお師匠さんがいて、注文でつくらせた象牙のへらを大事にしていました。
道具というものは人の役にたってきた、という力があって強いのだと思います」
道具ですか、
職業を持つ人じゃあないけれど、一生の道具ってアタシにもあるかしら?
アタシの一生もの、一生の道具ってなんだろうと考えました。
裕福とは間違っても言えない我が家、たいそうなものは持っていません。
でも、あります。
これです。

20年ほど前にベターホームのお料理教室に通っていた際、
教室のあっせんで購入したザルです。
この丈夫さ、使い勝手の良さ、愛すべき台所道具なのです。
野菜の水切り、油揚げの油抜き、うどん茹でたときの湯きり、その他いろいろ。
この20年、毎日のように使ってもびくともしません。
どのくらいの分量がおさまるか、カンでわかります。
ず~~~っと家族の食を支えてくれました。ありがとう。一生使います。
幸田文さんの文章は続きます。
「しかし、頭のてっぺんから足の先まで、これはかけがえのない一生ものです。
よくまあこの年まで残っていてくれた、と思えば老いの老け髪も大切にして、
この先もどうかよろしくとお願い申せば、これが本当の一生ものです」
「このほか私は、もう一つ別な一生ものをもっているといえそうです。
私はよく人から楽しむことが多くて、仕合せな人だ、と祝福されます。
それは自然を見たり聞いたりするのが好きだからです。
子供のころからだったのです。子供の時におもしろいと思ったものは、
一生ものではないでしょうか」
自分の体、そして自分が幼いころから親しんだ楽しみ、確かにそれは一生ものですね。
大事に長くつかいたいと思います。
ポンコツなアタシの体も、他愛のない毎日の趣味も、一生ものと思うと嬉しく楽しく、
あらためて、よろしくお願いします、と言いたくなりました。
さあて、筋トレして、それから録画してあるテレビドラマ見て、本読もうっと。
一生ものですもの。
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コメント
幸田文
こんにちは!面白そうな本ですね。早速、図書館に予約しました。読むのが楽しみです。長く使える良いものを、大切にしていて きたあかりさんに好感を持ちました。一生をかけて 自分の体も大切にしたいですね!!
たしかに体は一生ものだわね☆
でも、自分で選んだものじゃないのよねぇ。
せめて大事にしなくては!
あ、そうそう、来秋の朝ドラは、吉本興業の礎を築いた女性興行師、
吉本せいの人生をモデルにしたオリジナルドラマなんだって。
「花のれん」も参考にしているかもね。
Re: 幸田文
tugumi365さん へ
幸田文さんのこの本、紹介した章のほかには、
最初の「個人教授」が特にお勧めです。
しんみりとするけれど、爽やかな気分になります。
ところでアタシもtugumi365さんお勧めの「海の見える理髪店」を図書館で予約しました。
300人待ちだけど、、、読むのが楽しみです。
そちらは大雪とのことニュースで見ました!
除雪等、大変だと思います。頑張ってください☆
Re: タイトルなし
さとちん へ
そうなの、自分の体は自分で選んだものじゃあないんだけれど、
一歩ひいた気持ちで大事にしたいです☆
来秋の朝ドラ情報ありがとう!
知らなかったわ~とても楽しみです。
「花のれん」は、かなり脚色して書いているようだけど
ドラマはどうでしょうね。
ところでさとちんは、今の朝ドラ「べっぴんさん」は見てる?
暗い展開なんだけど、市村正親さんが素敵で、ついつい
見ているアタシでした・・(^^♪
べっぴんさん
さとちんさんへのお返事に”べっぴんさん”が・・・私も見ています。パッチワークのテーブルクロスを作った回がありましたが あの布はどう見てもアメリカのアンティークの柄なんですよね~。戦後の物のない時期に どこから調達して来たんだい!と、突っ込みを入れてみていました(笑)。
Re: べっぴんさん
tugumi365さん へ
やはり見る人が見ると、ちょっとはてなマークになっちゃうんですかね。笑
アタシは、あの完成品、裏の布が無いように見えて、
大丈夫なのかい!と、突っ込みを入れておりました。
でも、”べっぴんさん”、物づくりへの愛情があふれていて、
アタシ、tugumi365さんを思いだし、見てしまいます☆