伯母の退院: 出来事: きたあかり日記
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伯母の退院

2016年12月16日

 体調を崩して入院していた伯母が、ちょびっと回復し、退院したとの電話連絡を母からもらいました。母は言います。
「E子ちゃん(伯母の名)、退院したとは言え、あの体ではもう旅行なんて無理だべな。あんなに網走旅行に行きたがってたのに」
「そういえば、E子ちゃんが旅行したなんて聞いたことないね。旅行したことないのかな?あ、でも、長く正社員で働いていたもの。社員旅行くらいは行ったことあるかな」
 アタシがそういうと、母は鼻で笑って答えました。
「社員旅行なんてとんでもない。じいちゃん(伯母の父、アタシの祖父)と、ばあちゃん(伯母の母、アタシの祖母)が許すわけないよ。厳しかったから」
 
 母はウソつきなので、話半分に聞いてちょうどいいくらいなのですが、この言葉は納得できました。母や伯母から聞く、祖父と祖母は厳しく冷たく、子供たちへの冷徹な行動は背筋が寒くなるほどなのです。
 例えば、母がアタシを妊娠中に父が失踪してしまった時の事です。困りに困った母が実家を頼ろうと連絡すると、一切の援助を断ってきたそうです。お腹に赤ちゃんがいて、一文無しで、知り合いのまったくいない東京で、娘が困り切っているというのに、知らんぷりです。母は、父の実家に身を寄せることになります。
 だから、祖父と祖母が、E子ちゃんを社員旅行にも行かせないという厳しさも想像できます。きっと、E子ちゃんだけじゃない、母に対してもそうしたのでしょう。母も、社員旅行に行ったことはないのでしょう。

 アタシが高校生のころ、母は、アタシが修学旅行に行きたいというのに激怒しました。周りの友達は全員行くという大イベントでも、「身分をわきまえろ」と𠮟りつけました。結局、大喧嘩の末、なんとかかんとか、旅行に行けたのですが、あの時のつらさは忘れられません。旅行に行きたかったわけではなく、自分一人だけ行けないことが、友達に対して恥ずかしかったのです。先生に「母が修学旅行のお金を出してくれませんから行けません」と言えなかったのです。母に修学旅行の積立金(毎月数千円ずつ、現金で先生に提出していた)を「これで満足か!」と、投げつけられたのを覚えています。
 母は、自分がそうされたように、アタシに接したのでしょうか。娘が旅行なんて、身分をわきまえていないってこと?

 それだけじゃなく、母はアタシに対して冷たく、それは、母の祖父祖母からの育てられ方からも大きな影響を受けていたのかもしれない、アタシはそう思いました。

 祖父は満州開拓から引き揚げてきた人です。命からがら日本に逃げ帰ったあとの生活は、貧乏を極めたようです。もしも裕福だったなら、娘たち(伯母と母)にももっと違う接し方ができたのではないかと思います。今生きる術、衣食住で必死。そこでの価値観がずっと続いていたのでしょうか。

 母の育てられ方がどうだったにせよ、アタシが母から受けた仕打ちの数々は忘れることはないでしょう。恨む気持ちは、もう、アタシの核の一部分になっています。もう、それ自体、アタシなのです。この人生経験、ダークな感情は、時間とともに太っていくようにも思えます。ツライです。ツライですが、これを活かせないかと思うのです。アタシの人間性の中で。模索中です。もう数十年ずっとなのですが、模索中です。
 
 さて、明日、北海道に出かけます。10日ほど滞在します。
 病後、自宅療養している伯母に、何か北海道の美味しいものを送ろうと思っています。
 母にも、きっと送ると思います。
 伯母には、、、元気出してもらいたいと思うから。
 母には、、、きっと、あかりが立派にやってるって見栄を張りたいから。



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コメント

あー、なんかわかるなあ。うちの義母はそんな感じだった。書き出すとコメント欄が真っ黒になるくらいだわ(笑)戦前と戦後の生活の変貌とかが、その後の生き方に影響を与えているというのは、大なり小なりあることだろうけども、うちの場合は義父が盾になってくれてたけど、いなくなってからストレートにこちらにくるようになったので、より一層感じるようになりました。自分たちは子どもたちに厳しくも優しく・・・を心がけていたいと思ってます。

活かしているんじゃない? 反面教師として。
おかげで上子ちゃん下子ちゃんと良い親子関係が築けているのかもよ。

Re: タイトルなし


 まりんさん へ

 まりんさんの義母さんもそんな感じなのね・・・。
 やはり戦前戦後の暮らしの影響、多々あるんですかね。
 まりんさん、真っ黒になっていいわよ。書いてませ~~~。
 アタシも、子供たちには気を付けてきたつもりだけれど、
 どうなんだろう。不安な気持ちもあります。
 
 

Re: タイトルなし


 さとちん へ

 活かしているのかなあ。
 子育てでは、反面教師として気を付けていたつもりだけれど、
 大丈夫なのか不安でもあります。
 それから、子育てだけじゃなくて、ほかの面でも
 活かしたいのでござる。

こんにちは(*^_^*)

私の祖父母達も貧乏な環境故、子供達(父や母)へかなり厳しくつらい生活を強いてきたと言ってました。

「生きてるだけありがたいと思え」
こんな事まで言われてたそうです。一昔前の貧乏な家はみんなこんな感じだったんでしょうかね。

きたあかりさんが、上子ちゃん下子ちゃんを慈しみながら育てているように「自分がつらい思いをしたから」と、両親は私や弟達を大切に育ててくれました。

>この人生経験、ダークな感情は、時間とともに太っていくようにも思えます。 ツライです。

これは、私の考えですが。
ダークな部分はあった方がいいと思ってます。自分にもかなりあります。
あるからこそ他人のダークな部分も見えてくるし、そこから自分や家族を守る事ができる。逆にささやかな優しい一言で幸せを感じる事もできる。なのでこれはこれでいいかなって(笑)

札幌は寒い日が続きますので、お身体大事になさってくださいね。

Re: タイトルなし


まどりんさん へ

 そうですね。
 ダークな感情、全く無いよりあった方がよいのでしょう。
 アタシの場合は、昔を思い出してかな~しくなってしまうのが
 つらいのです。
 困ったものですが、イカシテいければと思っています。
 
> 札幌は寒い日が続きますので、お身体大事になさってくださいね。

 今、札幌にいます☆
 寒いわ~_(._.)_

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