ちょうだくない
2017年02月18日
市民図書館の絵本コーナーで、棚に飾られていたウサギのぬいぐるみをとりあげて抱っこして離さない女の子を見かけました。
そばにいたお母さんは
「B子ちゃん、もう、おウチに帰るよ。
うさちゃんはB子ちゃんのじゃないからね。 みんなのうさちゃんだからね。
だから置いて帰るよ」
女の子は
「やだ!うさちゃん!いっしょ!」
女の子は、うさちゃんが気に入って、連れて一緒に家に帰りたいのでしょう。
お母さんとB子ちゃんの押し問答は続きます。
「うさちゃんとバイバイしようね」
「やだ!」
お母さんが困っている様子なので、助け舟を出そうと思ったアタシは言ってみました。
「ちょうだい」
B子ちゃんが、アタシにうさちゃんを渡してくれるかと期待したのです。
するとB子ちゃんは大きな声で言いました。
「ちょうだくない!」
か、かわいい。ちょうだいじゃない、あげない、という意味なんでしょうけれど、
そんな日本語はありません。笑
お母さんとアタシ、一緒に微笑んでしまいました。
お母さんは、うさちゃんをB子ちゃんから無理やり取り上げ、棚に返しました。
B子ちゃん、さぞや抵抗するだろうと思ったら、、、
「抱っこ~」
別になんのことはない、お母さんに抱っこしてもらったら、他にはこだわらないみたい。
お母さんはB子ちゃんを抱っこし、絵本コーナーを出ていきました。
知らないオバサンを怖がらず、堂々と自分の考えを主張するB子ちゃん。
なかなかの豪傑ぶりでしたネ。
ちょうだくない、かあ、いいなあ。
そんな日本語、あってもいいかもなあ。ダメ?
幸せな気分をB子ちゃんから貰いました。
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コメント
可愛いですね。
ちょうだくない!どんな心の動きがあったのでしょうね。抱っこして貰ったら気が済んだかもね。自己主張は
大切ですね。何にも言わない子だと 親も気が付きませんね。
Re: 可愛いですね。
tugumi365さん へ
> 何にも言わない子だと 親も気が付きませんね。
なんだかドキリとさせられました。娘の下子が小学生のころ、
何も言わない子供だったのです。
近所のママ友から
「下子ちゃんは、いろんなことを考えている。言わないだけだ」と言われ、
考えた末、無理に話させることは止め、
自分から自分のことを話すようになるのを待ちました。
少しずつ少しずつ、話をするようになりました。
高校生のころには、上級生や先生のモノマネをしてアタシを笑わせるまでに。
子育ての思い出です。
すぐに結果を求めるのではなく、じっくりじっくり粘り強く待つ、
成功して良かったです。
長々と思い出話を失礼しました。
素晴らしいセンスの持ち主ですね~、B子ちゃんってば(*^_^*)
関西風で「くれちゃうっ」←「くれとちゃうやろ」の略語のイメージなのかな?
あ、さっぱりニュアンス伝わってませんよね、すみません。
関西は言葉が荒いので子供といえどもムカッとくることが多々あります(笑)←あたしの心がせまいのかも^m^
Re: タイトルなし
keiさん へ
> 関西風で「くれちゃうっ」←「くれとちゃうやろ」の略語のイメージなのかな?
わ~それ、素敵です。使ってみたい・・・
でも、関西出身の人からすると、発音が微妙に違い、不快かしら~(^◇^)
> あ、さっぱりニュアンス伝わってませんよね、すみません。
大丈夫☆伝わってます!
> 関西は言葉が荒いので子供といえどもムカッとくることが多々あります(笑)←あたしの心がせまいのかも^m^
そうなの~
東北も荒いと思うけどなあ。
これは、数か月、関西で暮らしてみるしかな~い!
無理か・・ううっ
でも、関西って憧れます。
ちょうだくない
かわいいなあ。
どうでもいいんですけど、私の地方では「だいじょばん」って言葉があります。
大の大人も言ってます。
「大丈夫か?」
「だいじょばん」
大丈夫じゃない時に使います。
Re: タイトルなし
つばめとそらさん へ
そう、とってもかわいかったです。
知らないおばさんに堂々と意見するところが
豪傑で、将来楽しみです。
わが娘たちは、そういうことをしない子でした。
なんでも親のいう事を聞く、自分を主張することがない子で、
かえって不安だった気がします。
「だいじょばん」
いい言葉ですね。
アタシも使ってみよう。
「きたあかり、次の読み聞かせ、大丈夫?」
「だいじょばん」
方言って、いいなあと思います。心がなごみます。